胸の大きさや形にコンプレックスを抱えていても、いざ豊胸手術を検討し始めると「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」と悩んでしまう方は非常に多いです。
シリコンバッグ、脂肪注入、ヒアルロン酸注入など、それぞれの術式には明確な特徴があり、得られる効果やリスク、費用感も大きく異なります。「絶対にこれが正解」という方法はなく、現在の体型や希望するバストの仕上がりによって、最適な選択肢は変わってくるのです。
この記事では、現在主流となっている豊胸手術の種類について、その特徴やメリット・デメリットを徹底的に比較・解説します。
仕上がりの自然さ、サイズアップの限界、ダウンタイムの重さ、そして将来的なメンテナンスの必要性まで、包み隠さず情報を網羅しました。
この記事を読むことで、各豊胸術の違いが明確になり、あなたのライフスタイルや理想のバストイメージに最も合った「後悔しない豊胸の種類」が見つかるはずです。正しい知識を身につけ、理想のボディラインへの第一歩を踏み出しましょう。
この記事の監修者
略歴
- 金沢医科大学医学部卒業
- 北里大学病院 形成外科・美容外科
- 湘南鎌倉総合病院 形成外科・美容外科
- 中部徳洲会病院 形成外科
- 湘南藤沢徳洲会病院 形成外科・美容外科診療科長
- 大手美容外科院長・指導医
- S.T style クリニック 開院
資格
- 日本形成外科学会認定 形成外科専門医
- 一般社団法人日本ライポライフ協会認定 LipoLife豊胸指導医

- 脂肪豊胸治療実績3000件以上!※
- 形成外科専門医が一人ひとりにあった治療を提案
- 治療歴10年ダイオードレーザー指導医が担当
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注釈
※2015年〜2024年累計
※本施術は自由診療です
豊胸の種類と選び方

豊胸手術には主に3つの代表的な方法があり、それぞれ「異物を入れるか、自分の組織を使うか」「メスを使うか、注射だけで済ませるか」といった根本的な違いがあります。
自分に合った豊胸術を選ぶためには、以下の要素を総合的に判断することが大切です。
- 希望するサイズアップ量(何カップ大きくしたいか)
- 触り心地や見た目の自然さ
- ダウンタイム(仕事や生活への影響)
- 費用とメンテナンス(初期費用と将来的なコスト)
まずは、代表的な3つの術式の全体像を把握し、それぞれの特徴を理解することから始めましょう。
代表的な豊胸手術の種類と違い

現在、日本の美容医療クリニックで主に行われている豊胸手術は、大きく分けて「シリコンバッグ豊胸」「脂肪注入豊胸」「ヒアルロン酸豊胸」の3種類です。
それぞれの術式はアプローチ方法が全く異なり、持続期間、メリットとデメリットも対照的です。まずは各術式の概要を以下にまとめました。
- シリコンバッグ豊胸:人工のインプラントを挿入し、確実かつ大幅なサイズアップを目指す方法。
- 脂肪注入豊胸:自分の身体から採取した脂肪を胸に移植し、自然な感触と痩身効果を同時に得る方法。
- ヒアルロン酸豊胸:ジェル状の製剤を注射し、手軽にバストの形を整えたりボリュームを出したりする方法。
以下で、それぞれの詳細な特徴と仕上がりのイメージについて解説します。
シリコンバッグ豊胸の特徴と仕上がりのイメージ
シリコンバッグ豊胸は、脇の下や胸の下の皮膚を数センチ切開し、そこからプロテーゼ(人工乳腺バッグ)を挿入する方法です。
最大の特長は、希望通りのサイズと形を実現しやすいという点です。もともとのバストサイズや体型に関係なく、2カップ以上の大幅なサイズアップが可能であり、半永久的な効果が期待できます。
仕上がりのイメージとしては、しっかりとボリュームのある、ハリのあるバストを作ることができます。近年では人間工学に基づいて開発された、立っているときはしずく型、寝ているときは丸くなるといった、動きに合わせて形が変わる高機能なバッグ(モティバなど)も登場しており、安全性と有効性に関する研究も進められています。以前に比べて見た目の不自然さは大幅に改善されていると言えるでしょう。
ただし、どれだけ高性能なバッグであっても人工物である以上、レントゲンやCT検査で写る可能性や、触ったときに皮下脂肪が薄い部分でバッグの縁(ふち)を感じる可能性があります。「とにかく大きくしたい」「形の整ったバストが欲しい」という方に選ばれている方法です。
脂肪注入豊胸の特徴と仕上がりのイメージ
脂肪注入豊胸は、太ももや腹部など、自分の身体の気になる部分から脂肪吸引を行い、その採取した脂肪を加工してバストに注入する手術です。
「豊胸」と「部分痩せ」を同時に叶えられるため、ボディライン全体を整えたい方に非常に人気があります。
この方法の最大の特徴は、究極に自然な仕上がりです。注入するのは自分の組織(自己組織)であるため、異物反応が起こらず、定着した後は本物のバストと全く変わらない温かさと柔らかさになります。仰向けになっても自然に横に流れるため、パートナーにも気づかれにくいのが利点です。
仕上がりのイメージは、授乳後のようなデコルテの削げを埋めたり、全体的にふっくらとさせたりするのに適しています。一度に大幅なサイズアップ(2カップ以上など)をするのは難しく、1回の手術で0.5~1.5カップ程度のアップが目安となります。痩せ型で脂肪が少ない方は適応外となる場合がある点に注意が必要です。
ヒアルロン酸豊胸の特徴と仕上がりのイメージ
ヒアルロン酸豊胸は、豊胸用のヒアルロン酸製剤を注射器でバストに注入する、「切らない豊胸術」です。切る手術との圧倒的な違いは豊胸施術による傷跡の差です。
手術時間は両胸で15~30分程度と非常に短く、メスを使わないため傷跡も注射針の跡だけで済みます。当日からシャワーが可能など、豊胸によるダウンタイムがほとんどないのが大きな魅力です。
仕上がりのイメージとしては、谷間形成やデコルテのボリュームアップなど、ピンポイントな造形が得意です。「明日海に行くから少しだけ大きくしたい」「左右差を整えたい」といったニーズにマッチします。
しかし、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、効果は永続的ではありません。製剤の種類にもよりますが、数ヶ月から2年程度で徐々にボリュームが減っていきます。維持するためには定期的な再注入が必要となるため、長期的なコストパフォーマンスについて検討する必要があります。
その他の豊胸術の種類と注意したい豊胸方法
上記3つ以外にも、いくつかの豊胸術が存在しますが、安全性や効果の観点から慎重な判断が求められるものがあります。
例えば、「アクアフィリング(アクアリフト)」などの非吸収性ジェルを注入する方法です。これらは「長期間持続する」「手軽」と宣伝されることがありますが、一度注入すると完全に取り除くことが難しく、感染や炎症、しこりなどのトラブルが数年後に発生するケースも報告されています。
また、「血小板療法(PRP)」のみを用いた豊胸や、科学的根拠の乏しい「再生医療」を謳った高額な治療にも注意が必要です。新しい術式を検討する際は、その安全性が医学的に確立されているか、学会や公的機関からの注意喚起が出ていないかを必ず確認しましょう。安易な判断は将来的な健康被害につながる恐れがあります。

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シリコンバッグ豊胸の種類とメリットデメリット

シリコンバッグ豊胸は、長い歴史の中で改良が重ねられ、現在では安全性と感触に優れた様々な種類のバッグが登場しています。
確実な効果が得られる一方で、人工物を体内に入れることによる特有のリスクも存在します。ここでは、バッグの種類による違いと、具体的なメリット・デメリットを深掘りします。
シリコンインプラントの種類と形状の違い

シリコンバッグ(インプラント)は、表面の質感や中身のジェルの性質によっていくつかの種類に分類されます。
- 表面の性状(テクスチャ)
- スムーズタイプ:表面がツルツルしており、感触が柔らかいのが特徴ですが、カプセル拘縮(被膜拘縮)が起きやすい傾向があります。
- テクスチャードタイプ:表面がザラザラしており、組織と癒着しやすくすることでバッグの位置ズレやカプセル拘縮のリスクを低減させます。現在は、より細かな凹凸を持つ「マイクロテクスチャード」などが主流です。
- 形状(シェイプ)
- ラウンド型:お椀のような半円型で、デコルテからしっかりとボリュームを出したい方向けです。
- アナトミカル型:しずく型(ティアドロップ)で、バスト下部にボリュームを持たせ、より自然なラインを作ります。
- 代表的なブランド
- モティバ(Motiva):現在多くのクリニックで採用されている人気のバッグ。重力に合わせて中身のジェルが動く「エルゴノミクス」タイプがあり、自然な揺れと柔らかさを再現します。
- ベラジェル(BellaGel):アジア人の体型に合わせて作られたバッグで、サイズ展開が豊富です。
シリコンバッグ豊胸のメリットと向いている人
シリコンバッグ豊胸の最大のメリットは、確実性と持続性です。
注入系のように吸収されて無くなることがないため、一度の手術で理想のサイズを手に入れ、それを半永久的に維持することができます。また、もともとのバストが全くない方や、極端に痩せている方でも、バッグのサイズ分だけ確実に大きくすることが可能です。
【シリコンバッグ豊胸が向いている人】
- 2カップ以上の大幅なサイズアップを希望する人
- 痩せ型で、脂肪注入のための脂肪が確保できない人
- 一度の手術で効果を確定させ、再手術をしたくない人
- 加齢や授乳による下垂をリフトアップさせたい人
- ハリのある、形の整ったバストラインを好む人
自分の体型に左右されずに理想の大きさを追求できる点は、他の豊胸術にはない強力なメリットと言えるでしょう。
シリコンバッグ豊胸のデメリットと主なリスク
一方で、シリコンバッグ豊胸には「異物(人工物)」ならではのデメリットとリスクがあります。
最も代表的なリスクが被膜拘縮(カプセル拘縮)です。これは、体が異物であるバッグを守ろうとして周りに膜(被膜)を作り、その膜が厚く硬くなってバッグを締め付けてしまう現象です。拘縮が起きるとバストが硬くなったり、変形したり、痛みが生じたりすることがあります。これを防ぐためにマッサージが必要なバッグもありますが、最近のモティバなどはマッサージ不要とされています。
また、年月が経つにつれてバッグが破損・劣化するリスクもゼロではありません。一般的にシリコンバッグの寿命は10年以上と言われていますが、破損の疑いがある場合は抜去や入れ替えの手術が必要になります。
さらに、ごく稀なケースですが、過去に流通していた特定のテクスチャードタイプ(表面がざらついたもの)のバッグにおいて、乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)の発生リスクについて厚生労働省から情報提供がなされています。現在国内で使用されている多くのバッグはこのリスクが極めて低いとされていますが、安全のため事前に医師へ確認することが重要です。
以下の代表的な豊胸手術の比較断面図を参考に、3種類の豊胸手術がどのようにされているのかイメージしてみましょう。

脂肪注入豊胸の種類とメリットデメリット

脂肪注入豊胸は、「自分の脂肪」を再利用するという点で、安全性と自然さを重視する方から高い支持を得ています。
しかし、単に脂肪を移動させるだけでは定着せず、しこりになるリスクもあります。そのため、採取した脂肪をどのように加工・処理するかが非常に重要になります。
脂肪注入豊胸の基本的な方法と流れ

脂肪注入豊胸の基本的な流れは、「脂肪吸引」と「脂肪の加工」と「脂肪注入」の3段階で行われます。
- 脂肪吸引:まず、太ももやお尻、お腹などの脂肪が豊富な部位から、カニューレ(吸引管)を使って脂肪を吸引します。この際、脂肪細胞を壊さないように丁寧に採取する技術が求められます。
- 脂肪の加工:採取した脂肪には、血液や麻酔液、死活細胞などの不純物が混ざっています。これらをそのまま注入すると、しこり(石灰化)の原因になったり、定着率が下がったりするため、遠心分離機やフィルターを用いて不純物を除去し、良質な脂肪細胞だけを濃縮します。
- 脂肪注入:加工した脂肪を、バストの皮下、乳腺下、大胸筋内、大胸筋下など、複数の層に分けて少しずつ丁寧に注入します。一箇所にまとめて注入すると中心部の細胞が壊死してしまうため、細かく分散して注入する技術が、仕上がりの美しさと定着率を左右します。
コンデンス脂肪や幹細胞など脂肪注入の豊胸術の種類
脂肪注入豊胸は、脂肪の加工方法によっていくつかの種類に分けられます。定着率(注入した脂肪がどれだけ残るか)を高めるために、各クリニックで様々な工夫がなされています。
- ピュアグラフト豊胸:特殊なフィルターを通して不純物を除去する方法。従来の単純な脂肪注入よりも不純物が少なくなり、定着率が向上します。
- コンデンスリッチ豊胸(CRF):採取した脂肪を遠心分離にかけ、強力なG(重力)を加えることで、不純物だけでなく傷んでいる脂肪細胞も分離排出し、脂肪細胞を濃縮する方法。
- 幹細胞培養豊胸(セリューションなど):脂肪から抽出した幹細胞を培養して増やし、脂肪と一緒に注入する方法。理論上は高い定着率が期待されますが、費用が非常に高額になる傾向があります。
- エクソソーム添加:近年注目されている再生医療成分「エクソソーム」を脂肪に添加し、血管新生を促して定着率を高めようとする方法も登場しています。
脂肪注入豊胸のメリットと自然な仕上がりの特徴
脂肪注入豊胸が多くの女性に選ばれる最大の理由は、「触り心地の自然さ」と「痩身効果」の一石二鳥なメリットにあります。
注入された脂肪が一度定着してしまえば、それは完全に自分の体の一部となります。そのため、仰向けになれば自然に広がり、揺れ方も本物のバストと同じです。パートナーが触れても、豊胸手術をしたことに気づかないケースがほとんどでしょう。レントゲンやマンモグラフィ検診でも、バッグのように人工物が写り込む心配がありません(ただし、石灰化したしこりがある場合は写る可能性があります)。
また、バストアップの素材として、自分が痩せたい太ももや腹部の脂肪を使用するため、気になる部分のサイズダウンができるのも大きな魅力です。「お腹の脂肪が胸に移動したらいいのに」という願望を医学的に叶える方法と言えます。
脂肪注入豊胸のデメリットとしこりなどのリスク
脂肪注入豊胸のデメリットとしてまず挙げられるのが、サイズアップの限界と定着率の個人差です。
一度に大量の脂肪を注入すると、酸素や栄養が行き渡らずに脂肪が壊死してしまうため、片胸に入れられる量には限界があります(通常200cc〜300cc程度)。そのため、1回の手術で大きくなるのは1〜1.5カップ程度が目安です。
また、注入した脂肪すべてが残るわけではなく、定着しなかった脂肪は体内に吸収されてしまいます。定着率は体質や術式によりますが、一般的に50%〜80%程度と言われています。
さらに、壊死した脂肪が体内で硬くなり、「しこり(石灰化)」や「オイルシスト(油滴)」になるリスクがあります。小さなしこりであれば問題ないことも多いですが、大きい場合は触れた時に違和感を感じたり、除去手術が必要になったりすることもあります。
そして、脂肪吸引を行う部位(太ももなど)には、筋肉痛のような痛みや内出血といったダウンタイムが発生することも忘れてはいけません。
ヒアルロン酸豊胸の特徴と注意点

ヒアルロン酸豊胸は、美容整形の入り口として非常に人気がありますが、その手軽さの裏にある「一時的な効果」と「特有のリスク」について正しく理解しておく必要があります。
結婚式や水着を着るイベントに向けた短期的なバストアップとしては優秀ですが、長期的な視点では注意が必要です。
ヒアルロン酸注入による豊胸の方法と仕組み
ヒアルロン酸豊胸では、顔のシワ取りなどに使われるものよりも粒子が大きく、硬さのある「豊胸用ヒアルロン酸」を使用します。
局所麻酔を行った後、脇や乳房の下部など目立たない場所に小さな穴を開け、そこからカニューレ(先の丸い針)を通して、乳腺の下の層にヒアルロン酸を注入していきます。
注入しながら鏡を見て、患者様自身が大きさや形を確認できるクリニックも多く、左右のバランスを微調整しやすいのが仕組み上の特徴です。注入量は片胸50cc〜100cc程度が一般的で、注入直後からボリュームアップを実感できます。
手術特有の縫合や抜糸の必要がなく、傷跡もニキビ跡程度ですぐに消えるため、周囲にバレるリスクは極めて低いです。

ヒアルロン酸豊胸のメリットと向いている人
ヒアルロン酸豊胸のメリットは、なんといっても「手軽さ」と「ダウンタイムの短さ」です。
仕事や学校を休むことなく、ランチタイム程度の時間で施術を受けられることから「プチ豊胸」とも呼ばれます。
【ヒアルロン酸豊胸が向いている人】
- メスを入れる手術には抵抗がある人
- まとまった休みが取れない人
- 一時的にバストアップしたいイベント(結婚式、旅行など)がある人
- 授乳後のしぼんだ胸の上部だけを膨らませたい人
- 左右のサイズ差を整えたい人
- 本格的な豊胸手術の前にお試しでサイズ感を体験してみたい人
谷間を強調したい、デコルテにハリを出したいといった、部分的なデザイン調整にも非常に適しています。
ヒアルロン酸豊胸のデメリットと持続期間の短さ
最大のデメリットは、効果が一時的であることです。
ヒアルロン酸はもともと体内にある成分であるため、徐々に分解・吸収されていきます。製剤の種類によって異なりますが、持続期間は半年〜2年程度が目安です。最初のボリュームを維持しようとすると、定期的に追加注入を繰り返す必要があり、結果的にシリコンバッグや脂肪注入よりもトータルの費用が高額になってしまうケース(「ヒアルロン酸沼」と呼ばれることもあります)が少なくありません。
また、大量に注入するとヒアルロン酸が皮下で広がってしまい、バストの輪郭がぼやけたり、全体的に横に広がったような不自然な形になったりすることもあります。触り心地についても、初期は少し硬さを感じることがあり、脂肪注入のような本来の柔らかさとは異なります。
ヒアルロン酸豊胸で注意したいしこりや安全性の問題
手軽なヒアルロン酸豊胸ですが、安全性に関しては注意が必要です。
ヒアルロン酸を一度に大量に注入したり、誤った層に注入したりすると、周囲に被膜ができて「しこり」になることがあります。このしこりは感染源になりやすく、場合によっては炎症を起こして痛みや腫れを引き起こす可能性があります。
また、稀なケースですが、誤って血管内に注入してしまうと血管塞栓(血流障害)を起こし、皮膚が壊死するといった重篤な合併症のリスクも報告されています。
さらに、安価な製剤の中には品質が不安定なものもあり、吸収されずに硬く残ってしまうトラブルも起きています。手軽だからといって安易に考えず、解剖学を熟知した経験豊富な医師のもとで、認可された安全な製剤を使用することが重要です。
豊胸の種類別比較表

ここまで解説した3つの豊胸手術について、重要な要素を一覧表で比較しました。
それぞれの項目で、どの方法が優れているかを確認してみましょう。
| 比較項目 | シリコンバッグ豊胸 | 脂肪注入豊胸 | ヒアルロン酸豊胸 |
|---|---|---|---|
| サイズアップ | ◎ 2カップ以上可能 | △ 0.5〜1.5カップ | △ 0.5〜1カップ |
| 見た目の自然さ | ○ バッグの種類による | ◎ 非常に自然 | ○ 注入量による |
| 触り心地 | ○ 弾力がある | ◎ 本物と同じ | △ 少し硬め |
| 持続期間 | ◎ 半永久的 | ◎ 半永久的(定着後) | △ 半年〜2年程度 |
| ダウンタイム | × 痛み・腫れが強い | △ 吸引部の筋肉痛 | ◎ ほぼ無し |
| 傷跡 | △ 脇や胸下に数cm | ○ 注射痕・吸引部の傷 | ◎ 注射痕のみ |
| 痩身効果 | × なし | ◎ 部分痩せ可能 | × なし |
徳田医師各種類の違いは表の通りです。どれがあなたに最適かは、体型・脂肪量・希望サイズ・予算・今後のライフプランで変わり、表だけでは決められません。診察で最適なサイズアップ数をお教えします。
豊胸の種類別に仕上がりの自然さを比較
- 脂肪注入:最も自然です。仰向けになった時の流れ方、揺れ感、温かさにおいて、本物のバストと区別がつきません。
- シリコンバッグ:近年のモティバなどは非常に自然ですが、皮下脂肪が薄い人が大きなバッグを入れると、縁(エッジ)が浮き出たり、寝た時に不自然にお椀型が保たれたりすることがあります。
- ヒアルロン酸:少量であれば自然ですが、大量に入れると皮膚が突っ張ったような質感になったり、触った時にジェル特有のブヨブヨ感を感じたりすることがあります。
豊胸手術の種類別にサイズアップ量を比較
- シリコンバッグ:サイズアップに関しては最強です。皮膚の伸びが許す限り、300cc以上の大きなバッグを入れて一気に巨乳を目指すことも可能です。
- 脂肪注入:皮膚の容量と血流の限界があるため、大幅なサイズアップは不向きです。AカップからCカップにするなど、現実的な範囲での増大となります。
- ヒアルロン酸:注入量で調整できますが、大量に入れるとリスクが高まるため、通常は1カップ程度のアップに留めるのが推奨されます。
豊胸術の種類別に持続期間とメンテナンスを比較
- シリコンバッグ:一度入れれば半永久的ですが、10年〜20年ごとの検診が推奨されます。破損やカプセル拘縮が起きた場合は豊胸後の入れ替え手術が必要です。
- 脂肪注入:術後3〜6ヶ月で定着すれば、その後の減少はなく、自分の脂肪として一生残ります。特別なメンテナンスは不要ですが、太ったり痩せたりすればバストサイズも変動します。
- ヒアルロン酸:最も持続期間が短く、維持するには半年〜1年ごとの追加注入が必要です。
豊胸の種類別にリスクと副作用を比較
- シリコンバッグ:カプセル拘縮、破損、位置ズレ、感染など。異物反応によるリスクが主です。
- 脂肪注入:脂肪壊死によるしこり(石灰化)、オイルシスト、感染、脂肪吸引部位の凹凸など。
- ヒアルロン酸:しこり、感染、アレルギー、血管塞栓など。吸収される過程での形の変化もリスクの一つです。
豊胸手術にかかる費用相場とコストを比較


豊胸手術は自由診療であるため、クリニックによって料金設定は異なりますが、一般的な豊胸の値段帯を知っておくことは重要です。
初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスコスト(コスパ)も含めて検討しましょう。
シリコンバッグ豊胸の費用相場と長期的コスト
- 費用相場:40万円〜100万円程度
- 使用するバッグの種類(モティバ、ベラジェルなど)や、挿入方法によって価格が変わります。
- 長期的コスト:基本的には初期費用のみですが、将来的にバッグの破損やトラブルで抜去・入れ替えが必要になった場合、別途数十万円の費用がかかる可能性があります。トラブルがなければ、サイズ当たりの単価としては最もコスパが良いと言えます。
脂肪注入豊胸の費用相場とコスパの考え方
- 費用相場:50万円〜150万円程度
- コンデンスリッチやピュアグラフトなど、脂肪の加工プロセスや、脂肪吸引を行う部位の数によって変動します。
- 長期的コスト:一度定着すればメンテナンス費用はかかりません。また、脂肪吸引(通常20〜40万円相当)も同時に行えると考えれば、トータルの美容効果に対するコスパは非常に高いと判断できます。ただし、定着率が悪く2回目の注入を希望する場合は、再度費用がかかります。
ヒアルロン酸豊胸の費用相場と継続コスト
- 費用相場:1ccあたり2,000円〜5,000円程度
- 片胸100cc(合計200cc)注入する場合、40万円〜100万円程度になります。
- 長期的コスト:初期費用は他の手術と同じか少し安い程度に見えますが、効果を維持するために毎年追加注入を行うと、数年で他の豊胸手術の費用を大きく上回ります。イベント用の一時的な投資と割り切るか、継続的な出費を覚悟する必要があります。
当院で施術を受ける場合の費用
一般的な相場を踏まえた上で、当院で豊胸手術を受けられる場合の実際の料金をご紹介します。
当院の豊胸術は、ご自身の脂肪を活用して自然なバストを作る「脂肪注入法」を中心にご用意しております。
採取した脂肪の純度を高め、より高い定着率と美しい仕上がりを実現するための高機能なプランから、ベーシックなプランまで、ご予算とご希望に合わせてお選びいただけます。
| 施術名 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| LipoLife豊胸術 3部位(麻酔代を含む) | 【モニター価格】1,144,000円 | 最新レーザーで脂肪を優しく採取するため、細胞が傷つかず高純度。採取部位の引き締め効果も期待できる。 |
| コンデンスリッチ豊胸術 3部位(麻酔代を含む) | 【モニター価格】968,000円 | 強力な遠心分離(特許技術)にかけ、不純物や老化細胞を徹底除去。濃縮された元気な脂肪のみを注入。 |
| ピュアグラフト豊胸術 3部位(麻酔代を含む) | 【モニター価格】968,000円 | 2層のフィルターを通して不純物を除去。コンデンスリッチより手軽だが、通常の注入より定着率は良い。 |
| 通常脂肪注入豊胸術 3部位(麻酔代別途) | 【通常価格】484,000円 | 採取した脂肪をそのまま(または簡易分離のみで)注入。不純物が混ざるため定着率は低く、しこりリスクは高め。 |
※価格は全て税込価格です


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豊胸手術の種類別の痛み


「手術の痛みが怖い」という理由で躊躇している方も多いでしょう。
術式によって痛みの種類やダウンタイムの期間は大きく異なります。
シリコンバッグ豊胸の痛みとダウンタイムの目安
シリコンバッグ豊胸は、3つの術式の中で最も痛みが強い傾向にあります。
特に「大胸筋下法」で筋肉の下にバッグを入れた場合、筋肉が剥がされるため、術後数日間は腕を上げたり重いものを持ったりするのが困難なほどの筋肉痛のような強い痛みがあります。
- 痛みのピーク:術後2〜3日
- 仕事復帰の目安:デスクワークなら3〜5日後、力仕事なら2週間後
- シャワー:3日後から可能な場合が多い(防水テープ保護で翌日から可能なことも)
脂肪注入豊胸の痛みとダウンタイムの目安
脂肪注入豊胸の痛みは、胸よりも脂肪吸引をした部位(太ももなど)に強く出ます。
胸に関しては、注入による張り感や軽い痛み程度ですが、吸引部は強い筋肉痛のような痛みと内出血、むくみが出ます。
- 痛みのピーク:術後3日程度(吸引部)
- 仕事復帰の目安:翌日〜3日後(痛み止めでコントロール可能)
- ガードル圧迫:吸引部の仕上がりを良くするために、術後1ヶ月程度はガードルの着用が必要です。
ヒアルロン酸豊胸の痛みとダウンタイムの目安
ヒアルロン酸豊胸は、最も痛みが少ない方法です。
注入中は麻酔が効いているため痛みはなく、術後も軽い鈍痛や張り感がある程度です。
- 痛みのピーク:当日〜翌日(軽い筋肉痛程度)
- 仕事復帰の目安:直後から可能
- シャワー:当日から可能
日常生活への制限がほとんどないのが大きな特徴です。
痛みに弱い人が豊胸手術の種類を選ぶときのポイント
痛みに極端に弱い方は、以下の対策を検討することをおすすめします。
- ヒアルロン酸を選ぶ:身体への負担が最小限です。
- 静脈麻酔やエクスパレル麻酔を活用する:脂肪注入やシリコンバッグの場合、術後の痛みを72時間抑える長時間作用型局所麻酔(エクスパレルなど)を使用できるクリニックを選ぶと、一番辛い時期を楽に過ごせます。
- シリコンなら「乳腺下法」を選ぶ:筋肉を傷つけない乳腺下への挿入は、大胸筋下に比べて痛みが軽度です(ただし痩せ型の人には不向きな場合があります)。
自分に合った自然な豊胸の種類の選び方


最終的にどの方法を選ぶべきか迷っている方のために、重視するポイント別の選び方をまとめました。
なりたいバストイメージから見る豊胸手術の選び方
- 「とにかく大きく、谷間をくっきりさせたい」
→ シリコンバッグ豊胸がおすすめです。ボリューム重視の願いを確実に叶えます。 - 「デコルテの骨っぽさをなくし、ふっくら女性らしくしたい」
→ 脂肪注入豊胸が最適です。なだらかな傾斜を作り、自然な女性らしいラインになります。 - 「上胸だけ少し盛りたい」「左右差をなくしたい」
→ ヒアルロン酸豊胸または少量の脂肪注入が良いでしょう。細かい造形が可能です。
自然さ重視かサイズ重視かで変わる豊胸方法の選び方
この二択はトレードオフの関係になりがちです。
- 【自然さ】を最優先にするなら:迷わず脂肪注入を選びましょう。見た目も触り心地も「自分の胸」そのものです。パートナーに絶対にバレたくない場合もこちらが安心です。
- 【サイズ】を最優先にするなら:シリコンバッグ一択です。Cカップ以上アップさせたい場合、脂肪注入では数回の手術が必要になりますが、バッグなら一度で完了します。
年齢や出産歴から考える豊胸手術選び方
- 20代・未婚の方:将来の授乳への影響を心配される方が多いですが、どの方法も基本的に授乳機能に大きな影響はありません。ただ、乳腺への干渉が最も少ないのは脂肪注入や、筋膜下・大胸筋下へのシリコン挿入です。
- 産後・授乳後の方:授乳でしぼんでしまった胸(下垂した胸)には、脂肪注入が非常に相性が良いです。皮膚に余裕があるため脂肪が入りやすく、授乳前のハリを取り戻すのに適しています。下垂が強い場合は、シリコンバッグでリフトアップ効果を狙うこともあります。
- 40代・50代以降の方:加齢とともに皮膚が薄くなるため、バッグの縁が目立ちやすくなります。より自然な脂肪注入が好まれる傾向にありますが、ヒアルロン酸で少しだけハリを出すという選択も人気です。
豊胸の種類に関するよくある質問


どの豊胸手術の種類が一番自然に仕上がりやすいですか?
最も自然なのは脂肪注入豊胸です。自分の脂肪細胞が定着するため、異物感が全くなく、動きや温かさも本来のバストと同じになります。シリコンバッグも進化していますが、寝た時の姿勢や強く抱きしめられた時の感触で分かる可能性があります。
豊胸手術の種類ごとに何カップくらいアップできますか?
- シリコンバッグ:2カップ〜4カップ以上(バッグのサイズ次第で大幅なアップが可能)
- 脂肪注入:0.5〜1.5カップ程度(1回の手術での限界)
- ヒアルロン酸:0.5〜1カップ程度(注入量によるが、入れすぎは不自然になる)
豊胸の種類ごとにどのくらいの期間効果が続きますか?
シリコンバッグと脂肪注入(定着後)は、基本的に半永久的です。ただし、シリコンバッグは数十年単位での入れ替えが必要になることがあります。ヒアルロン酸は半年〜2年程度で吸収されて元のサイズに戻ります。
将来や老後を考えたときにおすすめの豊胸方法はどれですか?
豊胸による老後のリスク(メンテナンスの手間や異物反応)を最小限にしたいのであれば、脂肪注入豊胸が最もおすすめです。自分の組織であるため、加齢とともに自然に変化し、バッグの破損や入れ替えといった将来の心配がありません。
逆にシリコンバッグの場合、高齢になってから抜去手術を希望されるケースもあるため、一生付き合っていく覚悟が必要です。
豊胸手術は、それぞれの種類に明確な特徴があります。
ネットの情報だけで決めるのではなく、実際にカウンセリングに行き、医師に自分の体型(皮膚の厚みや脂肪の量)を診てもらった上で、シミュレーションを行うことが成功への近道です。
「なりたい自分」と「許容できるリスク」を照らし合わせ、あなたにとってベストな豊胸術を選んでください。

