太もも脂肪吸引ダウンタイムの期間と経過は?早く治す過ごし方と仕事復帰の目安を解説

太もも脂肪吸引ダウンタイムの期間と経過は?早く治す過ごし方と仕事復帰の目安を解説

太ももの脂肪吸引を検討する際、多くの方が最も不安に感じるのが「ダウンタイム」の期間や具体的な症状です。結論から申し上げますと、日常生活に支障がない程度まで回復するには術後1週間、完成と言える状態になるまでには3ヶ月から6ヶ月程度の期間を要するのが一般的です。

足は体の中でも重力の影響を受けやすく、むくみや腫れが強く出やすい部位であるため、正しい知識を持って術後を過ごすことが早期回復の鍵となります。この記事では、医学的な根拠に基づいた術後の経過や、痛み・拘縮(こうしゅく)を和らげるための具体的なセルフケア方法を詳しく解説します。

この記事で分かること:
  • 太もも脂肪吸引後の痛み、内出血、むくみのピーク時期
  • 仕事復帰や日常生活に戻るための具体的なスケジュール目安
  • ダウンタイムを短縮し、仕上がりを美しくするための過ごし方
  • 失敗や異常を感じた際の判断基準と対処法
  • 医師との意思疎通をスムーズにするためのカウンセリング活用法
当院の太ももの脂肪吸引の症例をご紹介
S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 1/7 S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 2/7 S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 3/7 S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 4/7 S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 5/7 S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 6/7 S.T styleクリニックの脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部) 症例写真 7/7

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※掲載しているのは1例です。効果や経過には個人差があります。

施術内容・費用・主なリスクを見る
施術名脂肪吸引(両太もも後側・両太もも外側・臀部)
施術内容太ももの外側・後側と臀部の脂肪を吸引し、脚全体のラインを整えました。左右のバランスと皮膚の状態を確認しながら、段差が出ないよう吸引量を調整しています。
費用534,000円(税込・通常価格)
※通常の麻酔代・諸経費を含みます。
※既往歴等により麻酔科医の手配が必要な場合、他院修正の場合などは別途費用がかかります。
※本症例はモニター価格が適用されています。掲載している金額は通常価格です。
施術回数1回
主なリスク
副作用
・効果には個人差があります
・腫れ、内出血、痛みが生じます。多くは1〜2週間で落ち着きます
・術後1〜3か月は皮膚が硬くなる拘縮が起こりますが、経過とともに落ち着きます
・皮膚の凹凸やひきつれ、知覚の鈍さが生じる場合があります
・まれに炎症や感染がみられることがあります。痛みや腫れ、熱感が続く場合は早めにご受診ください

※自由診療(保険適用外)です。
※写真は術前および術後3か月後のものです。プライバシー保護のため一部を加工しています。

この記事の監修者

徳田 真紀子 医師

とくだ まきこ

徳田 真紀子

S.T style クリニック 院長
形成外科・美容外科統括医師

出生地大阪府

略歴

資格

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目次

太もも脂肪吸引のダウンタイム期間は?

太もも脂肪吸引のダウンタイム期間は?
この章で分かること:
  • 術後の痛みは筋肉痛に似ており、3日程度で落ち着き始める
  • 内出血やむくみは重力の影響で足首まで降りてくることがある
  • 拘縮(皮膚の硬さ)は組織が修復される正常な過程である

術後3日間の強い筋肉痛が痛みのピーク

術後の主な症状と落ち着くまでの期間

太ももの脂肪吸引における痛みは、手術直後から術後3日目にかけてが最も強く現れます。この時期の痛みは「激しい筋肉痛」や「打ち身」に似た感覚と表現されることが多く、歩行や椅子に腰掛けるといった日常動作で特に痛みを感じやすい傾向にあります。

痛みの強さは吸引量や手術方法によって個人差がありますが、多くのクリニックでは鎮痛剤を処方することで痛みのコントロールを行います。無理をして動く必要はありませんが、痛み止めを服用しながら少しずつ体を動かすことで血行が促進され、結果として腫れ・むくみの引きを早める効果が期待できます。

術後4日目以降は、刺すような鋭い痛みから徐々に鈍い痛みに変化し、1週間程度で日常生活における苦痛は大幅に軽減されます。厚生労働省の資料でも、美容医療における術後の経過管理の重要性が示されており、適切な鎮痛管理を行うことがダウンタイムの負担軽減に繋がります(参照:厚生労働省:美容医療サービスのチェックポイント)。

内出血やむくみは術後1〜2週間で落ち着く

内出血やむくみは、脂肪吸引後の組織内に残った麻酔液や血液、炎症反応によって引き起こされます。太ももの場合、重力の関係で内出血やむくみが膝周りや足首まで降りてくることがよくありますが、これは正常な経過であり心配はありません。

内出血は術後2〜3日目から顕著になり、最初は紫色や赤黒い色をしていますが、1週間を過ぎる頃から黄色へと変化し、2週間程度で消失するのが一般的です。むくみに関しては、術後1週間がピークとなります。この時期は一時的に手術前よりも太く感じたり、体重が増えたりすることもありますが、組織内の水分が排出されるにつれて解消されていきます。

特に足の脂肪吸引では、長時間同じ姿勢でいることや塩分の取りすぎがむくみを悪化させる原因となります。日本美容外科学会(JSAPS)の知見においても、術後の浮腫(むくみ)対策として適切な圧迫固定が推奨されており、指示された期間はしっかりとガードルを着用することが重要です。

症状名ピークの時期落ち着くまでの目安
痛み当日〜3日目1週間程度
内出血3日目〜1週間2週間程度
むくみ1週間前後2週間〜1ヶ月
拘縮1ヶ月前後3ヶ月〜6ヶ月

拘縮による皮膚の硬さは術後3週間から3ヶ月が目安

拘縮(こうしゅく)とは、脂肪を吸引した後のスペースを埋めようとして周辺組織が結合し、皮膚が突っ張ったり硬くなったりする現象を指します。これは体が治ろうとする正常な反応であり、むしろ脂肪吸引後の皮膚が引き締まる(タイトニング)ために不可欠なプロセスです。

拘縮は術後3週間頃から始まり、1ヶ月目にかけてピークを迎えます。触るとボコボコしていたり、膝を曲げた時に皮膚が引きつるような感覚があったりしますが、通常は3ヶ月から半年をかけて徐々に柔らかく馴染んでいきます。この時期に「失敗したのではないか」と不安になる方が多いですが、組織の修復には一定の時間が必要であることを理解しておくことが大切です。

拘縮をスムーズに緩和させるためには、無理のない範囲でのストレッチやマッサージが有効です。ただし、マッサージを開始するタイミングはクリニックの指示に従ってください。組織がまだ炎症を起こしている段階で強い刺激を与えると、逆にダウンタイムを長引かせる可能性があるため注意が必要です。

【理想のボディラインへ導く当院の脂肪吸引メニュー】

当院では、患者様お一人おひとりの体型や脂肪の状態、「どこをどう変えたいか」 という理想に合わせ、最適な術式・部位を選択できる体制を整えています。単に脂肪を減らすのではなく、全体のバランスを見据えたボディデザインを追求しています。

形成外科専門医としての確かな解剖学的知識 をもとに、皮下脂肪の層や血管・神経の走行を熟知した上で施術を行います。仕上がりの自然さと安全性を両立するため、一人ひとりの組織の状態に応じた丁寧なアプローチを徹底しています。

部位プラン・メニューダイオードレーザー脂肪吸引(税込)脂肪吸引・通常(税込)
顔フェイスラインすっきりプラン(ほほ+アゴ下)¥440,000¥275,000
腕周り肩・腕周りスッキリプラン(両肩+両二の腕+両腕付け根)¥495,000¥330,000
腕周り二の腕スッキリプラン(両二の腕+両腕付け根)¥440,000¥275,000
お腹クビレしっかりお腹全周セットプラン(上腹+下腹+側腹+腰)¥825,000¥660,000
お腹ウェストくびれ形成(上・下腹部+側腹部)¥660,000¥495,000
背中バックセット(背中上部+下部)¥536,250¥371,250
脚太ももすっきりセット(両太もも全周・臀部)¥825,000¥660,000
脚内腿セット(内腿・膝内・膝前)¥550,000¥385,000
脚外腿セット(大腿後・外側・臀部)¥550,000¥385,000
脚スレンダーセット(ふくらはぎ・足首)¥385,000¥220,000

当院の料金には、事前のカウンセリング、局所麻酔、術後の検診費用が含まれています。 なお、静脈麻酔や麻酔科医による全身麻酔を希望される場合には、麻酔科医の手配代と麻酔代を別途頂戴しております。

当院が目指すのは、術後すぐの変化だけでなく、年月を経ても「受けて良かった」と感じていただける仕上がりです。 ボディラインのお悩みや理想のイメージを、カウンセリングで一緒に整理していきましょう。

また、脂肪吸引で取り出した脂肪は、そのままバストへの注入に活用することができます。お腹や太ももをすっきりさせながら、同時にバストのボリュームアップも叶えたいという方は、脂肪注入豊胸との同時施術についてもお気軽にご相談ください。

足の脂肪吸引後の経過と完成までの目安

足の脂肪吸引後の経過と完成までの目安
この章で分かること:
  • 抜糸後は入浴が可能になり、可動域が広がってくる
  • 1ヶ月経つと細さを実感し、服のサイズが変わることもある
  • 最終的な仕上がりは最低でも3ヶ月から半年待つ必要がある

術後1週間で抜糸を終え日常生活がスムーズに

太もも脂肪吸引の大きな区切りとなるのが、術後1週間目に行われる「抜糸」です。抜糸を終えると、傷口の癒着が進むため、シャワーだけでなく浴槽に浸かる入浴も許可されるのが一般的です。温熱効果によって血行が良くなることで、残っていた内出血の吸収が早まり、筋肉の硬直も緩和され始めます。

この頃には、歩行時の強い痛みはほとんど解消されており、階段の上り下りや少し長めの歩行もスムーズに行えるようになります。ただし、まだ急激な動きや激しいスポーツは控えるべき時期です。皮膚の感覚が一時的に鈍くなっていることもあるため、傷口に負担がかからないよう注意を払う必要があります。

日常生活が楽になる一方で、足首周りのむくみがまだ残っているケースも多い時期です。見た目の変化には一喜一憂せず、回復が順調に進んでいることを実感しながら過ごすことが重要です。万が一、傷口から膿が出たり、異常な赤みがある場合は、このタイミングで医師に診てもらうようにしましょう。

術後1ヶ月はむくみが引き細さを実感する時期

術後1ヶ月が経過すると、術直後の強いむくみが引き、見た目にも明らかに「細くなった」と実感できるようになります。きつかったズボンが緩くなる、足の間に隙間ができるといったビフォーアフターの変化が最も分かりやすく現れる時期であり、多くのユーザーが満足度を感じ始めるタイミングです。

この時期は、むくみと入れ替わるように「拘縮」が最も強く出ている時期でもあります。見た目は細くなっていても、触ると硬い、あるいは皮膚の表面がわずかに波打っているように見えることがありますが、これは組織が引き締まっている証拠です。1ヶ月検診の際、医師から経過が順調であるとの診断を受ければ、運動の制限も徐々に解除されていきます。

また、術後1ヶ月は圧迫着を「24時間着用」から「夜間のみ」や「着用なし」へ切り替える指示が出ることが多いです。圧迫から解放されることで日常生活の快適性は飛躍的に向上しますが、医師の指示より早く圧迫をやめてしまうと、皮膚のたるみや戻りの原因になるケースがあるため、自己判断での中止は避けましょう。

術後3〜6ヶ月で皮膚が引き締まり完成

太ももの脂肪吸引が本当の意味で「完成」するのは、術後3ヶ月から6ヶ月が経過した頃です。この期間を経て、拘縮による皮膚の硬さが完全に解消され、元通りのしなやかな柔らかさに戻ります。組織が安定し、皮膚が深部組織にしっかりと接着することで、滑らかで自然なボディラインが定着します。

医学的な知見によれば、皮下組織の再構築には数ヶ月単位の時間が必要です。術後3ヶ月の時点でほとんど完成に近い状態になりますが、そこからさらに数ヶ月かけて細かい凹凸が馴染み、傷跡も白く目立たなくなっていきます。もし、この時期を過ぎても明らかな左右差や凹凸が残っている場合は、完成と判断して医師に修正の相談を行う基準となります。

最終的な完成形を確認するまでは、暴飲暴食を避け、適切な体重管理を心がけることが理想のラインを維持するポイントです。脂肪吸引で脂肪細胞の数自体は減っていますが、残った脂肪細胞が肥大化すればリバウンドの可能性はゼロではありません。美しくなった足を長く維持するためにも、術後の健康的な生活習慣が大切です。

ダウンタイム中の仕事復帰と日常生活の注意点

ダウンタイム中の仕事復帰と日常生活の注意点
この章で分かること:
  • デスクワークは早期復帰が可能だが、移動の負担を考慮する
  • 立ち仕事の場合は足の浮腫を軽減するための工夫が必要
  • 圧迫着は「機能性」と「トイレの利便性」を重視して選ぶ

デスクワークは術後3日目からの復帰が理想

事務職などのデスクワークであれば、術後3日目程度から仕事復帰することが可能です。多くのユーザーが「手術当日+翌々日までの3連休」を確保して手術に臨んでいます。術後3日目であれば、痛み止めを服用することで座って作業をすること自体に大きな支障はありません。

ただし、注意すべきは「通勤」です。満員電車で足が接触したり、駅の階段を長時間上り下りしたりすることは、術後数日の体には大きな負担となります。可能であれば、復帰後数日間はリモートワークを活用するか、時差出勤などで混雑を避ける工夫をすると安心です。また、長時間座りっぱなしの姿勢は足のむくみを助長するため、1時間に一度は軽く足を動かすなどの配慮が推奨されます。

職場の環境によっては、圧迫着による着膨れが気になる場合もあります。ゆったりとしたワイドパンツやロングスカートなど、術後の足を締め付けず、かつ圧迫着が目立たない服装を準備しておくと、周囲に知られずにスムーズに復帰できるでしょう。

仕事のスタイルにあわせた復帰スケジュールの目安

立ち仕事は1週間程度の休みを確保するのが安心

看護師、販売職、美容師などの立ち仕事、あるいは重いものを持つ必要のある職業の場合は、術後1週間程度の休みを確保しておくことを強くおすすめします。太ももの脂肪吸引後は、長時間立っていることで血液やリンパ液が足元に溜まり、激しいむくみや痛みが生じやすいためです。

無理をして早めに復帰すると、夕方には足がパンパンに腫れ上がり、痛みで立っているのが困難になるケースも少なくありません。もし1週間の休みが取れない場合は、勤務時間を短縮してもらうか、座り仕事を増やしてもらうなどの調整を事前に行っておくのが現実的です。立ち仕事への復帰後も、休憩時間には足を高くして休む時間を設けることが回復を早めます。

また、仕事中の靴選びも重要です。足の脂肪吸引後は足の甲までむくむことがあるため、普段履いているパンプスやジャストサイズの靴が入らなくなることがあります。復帰時は少し余裕のあるサイズのスニーカーや、調整可能な靴を用意しておくと良いでしょう。

トイレのしやすさを考慮した圧迫着の選択が重要

日常生活で意外な盲点となるのが「トイレ」です。太ももを脂肪吸引した後は、常に医療用の強力な圧迫着(ガードル)を着用する必要がありますが、この着脱には時間と力が必要です。術後数日は痛みで動きが制限されるため、トイレのたびに着脱を行うのは大きな負担となります。

そのため、多くのクリニックで推奨されているのが「クロッチ部分(股の部分)に開口部があるタイプ」の圧迫着です。これであれば、ガードルを脱がずに用を足すことができるため、術後の痛みが強い時期でもストレスを大幅に軽減できます。圧迫着を購入する際は、単に圧迫力の強さだけでなく、こうした実用的な機能性を確認することが非常に重要です。

また、予備の圧迫着を用意しておくことも検討してください。洗濯中に圧迫が途切れるのを防ぐだけでなく、夏場などは衛生面を保つためにも2着以上あると安心です。適切な圧迫はダウンタイム短縮の要であるため、生活スタイルに合わせた最適なアイテム選びが、快適な回復期を左右します。

太もも脂肪吸引ダウンタイムの推奨される過ごし方

太もも脂肪吸引ダウンタイムの推奨される過ごし方
この章で分かること:
  • 術後の圧迫固定は「美しさ」を決定づける最重要ポイント
  • 寝る時の姿勢ひとつで、翌朝のむくみ具合が大きく変わる
  • セルフケアや生活習慣の改善が回復スピードを加速させる

術後1ヶ月の圧迫固定が仕上がりの美しさを左右

太もも脂肪吸引において、最も重要なアフターケアは「圧迫固定」です。脂肪を除去した後のスペース(デッドスペース)に血液やリンパ液が溜まるのを防ぎ、皮膚が新しい細いラインで定着するのを助ける役割があります。この圧迫が不十分だと、皮膚にたるみが生じたり、むくみが長引いて仕上がりの美しさが損なわれる原因になります。

一般的に、術後1週間は24時間体制での着用が必須です。その後も1ヶ月程度は継続して着用することが推奨されます。夏場などは暑さで苦労することもありますが、この時期の努力が数ヶ月後の完成形に直結すると考えて取り組んでください。圧迫着の下に医療用のシート(シンエックやスポンジ等)を挟むことで、より均一に圧力をかけ、凹凸を防ぐ工夫をすることもあります。

ただし、圧迫が強すぎても血流障害を起こすリスクがあるため、痺れや強い違和感がある場合は速やかにクリニックへ相談し、サイズの調整を行ってください。正しい知識に基づく適切な圧迫こそが、ダウンタイムを最短にするための王道です。

足首のむくみには足を高くして寝る挙上が有効

術後のむくみ対策として、自宅で手軽にできる最も効果的な方法が「足の挙上(きょじょう)」です。就寝時にクッションや丸めた毛布などを足の下に置き、足を心臓よりも10〜15センチ程度高い位置に保つことで、重力によって足に溜まった水分が上半身へと戻りやすくなります。

特に太ももを吸引した場合、膝から下にむくみが溜まりやすく、象の足のように足首が太くなることがありますが、挙上を習慣化することで翌朝の足の軽さが劇的に改善されます。日中も、デスクワークの合間やソファでくつろぐ時間に、できるだけ足を水平以上に保つよう意識するだけで、ダウンタイムの不快感を軽減できます。

この方法は、単にむくみを取るだけでなく、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の予防にも繋がります。術後は血流が滞りやすいため、足首を回したり、こまめに足を動かしたりする動作と組み合わせて行うと、より安全でスピーディーな回復が期待できます。

拘縮の緩和にはインディバやマッサージが効果的

術後3週間頃から現れる皮膚の硬さ(拘縮)に対しては、クリニックでの「インディバ(高周波温熱療法)」やセルフマッサージが非常に効果的です。インディバは高周波によって体の深部を温め、血行やリンパの流れを促進することで、硬くなった組織を柔らかく解きほぐす効果があります。

セルフマッサージを行う場合は、抜糸が終わってから開始しましょう。皮膚をさするような軽いリンパドレナージュから始め、拘縮が強くなる時期には、硬い部分をほぐすように少し圧をかけたマッサージを取り入れます。マッサージによって皮膚の柔軟性が戻ることで、拘縮特有の突っ張り感や凹凸が早く馴染んでいきます。

ただし、自己流で強く揉みすぎると組織を傷めてしまう可能性があるため、クリニックが推奨する手法を守ることが大切です。定期的なケアを行うことで、完成時の皮膚の質感がより滑らかになり、理想的なボディラインへと近づけることができます。

医師の技術が高く、周辺組織を傷つけずにムラなく均一で適切な脂肪吸引が行われた場合は、拘縮自体が最小限に抑えられ、マッサージをしなくてもきれいに治っていくことがあります。

ただし、自己流で強く揉みすぎると組織を傷めてしまう可能性があるため、無理に行わず、クリニックが推奨する手法や指示を守ることが大切です。状態に合わせたケアを行うことで、完成時の皮膚の質感がより滑らかになり、理想的なボディラインへと近づけることができます。

術後の負担を軽減する4つの推奨セルフケア

飲酒や喫煙を控えることが早期回復のポイント

ダウンタイムを早く終わらせるためには、内面からのケアも欠かせません。特に「飲酒」と「喫煙」は、術後の経過に悪影響を及ぼす大きな要因となります。アルコールは血管を拡張させるため、腫れやむくみを悪化させ、内出血が長引く原因になります。少なくとも術後1週間、できれば2週間は禁酒を心がけましょう。

さらに注意が必要なのが喫煙です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、患部への血流を阻害します。脂肪吸引後の組織は修復のために酸素や栄養を必要としていますが、血流が悪くなると治癒が遅れ、最悪の場合は傷口の壊死や感染症を招くリスクもあります。早期回復を目指すのであれば、術前1ヶ月から術後1ヶ月程度の禁煙が理想的です。

食事面では、組織の修復を助けるタンパク質(肉、魚、大豆製品)や、むくみの排出を助けるカリウム(バナナ、海藻、かぼちゃ等)を積極的に摂取することを推奨します。規則正しい生活習慣が、外科的手術を受けた体の回復力を最大限に引き出してくれます。

脂肪吸引の失敗リスクと症状への対処法

脂肪吸引の失敗リスクと症状への対処法
この章で分かること:
  • 一時的なボコボコや痺れは、過度に心配しすぎない
  • 修正を検討する場合は、組織が安定する完成時期を待つ
  • 「異常」を早期に察知するためのセルフチェック方法

術後のボコボコや感覚の鈍さは一時的な症状

術後1ヶ月頃の足の状態を見て、「表面がボコボコしている」「触っても感覚がない」と不安になるのは非常に多いケースです。しかし、これらはほとんどの場合、拘縮のプロセスにおける一時的な症状であり、失敗ではありません。吸引した部分の組織が修復される過程で一時的に不均一になるのは避けられない現象です。感覚の鈍さについても、神経の末端が一時的にダメージを受けている状態であり、数ヶ月かけて徐々に回復していきます。

もし表面の凹凸が気になる場合は、前述のインディバや丁寧なマッサージを継続してください。多くの場合、術後3〜6ヶ月を過ぎる頃には目立たなくなります。「失敗した」と自己判断してパニックになる前に、今の状態が経過のどの段階にあるのかを冷静に見極めることが大切です。

ただし、吸引のムラや取りすぎによって生じる「本当の凹凸」は、半年経っても改善されません。もし半年を過ぎても明らかな段差がある場合は、その時点で初めて修正の必要性を検討することになります。まずは、自身の体の自然な回復力を信じて、指示されたケアを継続しましょう。

お尻のたるみや左右差の修正は完成後に判断

太ももの付け根を大量に吸引した場合、お尻を支える脂肪まで取ってしまうことで、お尻が垂れてしまう「バナナロール」の問題が生じることがあります。また、左右の足で腫れの引き方が異なるために、一時的に左右差があるように見えることも珍しくありません。

こうした「形」に関する悩みも、ダウンタイム中(特に3ヶ月以内)に判断するのは早計です。むくみの残り方には左右で差があるのが普通ですし、皮膚の引き締まり(タイトニング)にも時間がかかります。術後3ヶ月検診の段階でまだ気になる点がある場合は、担当医に相談し、最終的な完成形を予測してもらいましょう。

もし修正手術が必要になったとしても、組織がまだ硬い拘縮の状態では再手術を行うことはできません。最低でも術後半年、できれば1年程度あけて、組織が完全に柔らかくなってから行うのが、より安全で確実な結果に繋がります。

異常な痛みや熱感がある場合は速やかに医師へ相談

多くの症状が「正常な経過」である一方で、直ちに受診が必要な「異常」も存在します。特に注意すべきは「感染症」と「血腫」です。術後数日経っても痛みが引くどころか強くなっている、患部が赤く腫れて熱を持っている、膿が出ている、あるいは38度以上の高熱が出るといった症状は、感染のサインである可能性があります。

また、片方の足だけが異常に腫れ上がり、激しい痛みや色調の変化を伴う場合は、血腫(血の塊)が溜まっているケースも考えられます。こうした症状を放置すると、仕上がりだけでなく健康被害にも繋がる恐れがあるため、迷わず手術を受けたクリニックへ連絡してください。

信頼できるクリニックであれば、アフターフォロー体制が整っています。少しでも「おかしい」と感じた際に、遠慮なく相談できる体制を事前に確認しておくことも、安心してダウンタイムを乗り切るための重要なポイントです。

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