豊胸のダウンタイムは痛い?仕事復帰までに気をつけることや過ごし方を徹底解説

豊胸のダウンタイムは痛い?仕事復帰までに気をつけることや過ごし方を徹底解説

豊胸手術を受けたいけれど、ダウンタイムがどれくらいかかるのか、仕事はいつから復帰できるのか、そして「すごく痛い」という噂は本当なのか……。手術を検討する上で、ダウンタイムに関する不安は尽きないものです。特に、シリコンバッグ豊胸と脂肪注入豊胸では、回復の過程や注意すべき点が異なります。

この記事では、豊胸手術のダウンタイムについて、美容クリニックの視点から徹底的に解説します。

主な内容は以下の通りです。

  • シリコン豊胸と脂肪注入豊胸、それぞれのダウンタイム期間と症状の違い
  • 手術直後から完成までの具体的な時系列での経過
  • 仕事復帰の目安や、服装・食事・睡眠時など日常生活での賢い過ごし方
  • 痛みのピークはいつか、そしてどう対処すればよいか
  • 運動や飲酒、性行為などはいつから再開できるか

この記事を読むことで、豊胸手術のダウンタイムに関する正確な知識が得られ、ご自身のライフスタイルに合わせて術後のスケジュールを具体的に計画できるようになります。厚生労働省も美容医療を受ける前の確認事項として情報提供を行っていますが、本記事でも安心して手術に臨むための準備を整えるお手伝いをします。

当院の脂肪豊胸の症例をご紹介
S.T styleクリニックの脂肪注入豊胸 症例写真 1/5 S.T styleクリニックの脂肪注入豊胸 症例写真 2/5 S.T styleクリニックの脂肪注入豊胸 症例写真 3/5 S.T styleクリニックの脂肪注入豊胸 症例写真 4/5 S.T styleクリニックの脂肪注入豊胸 症例写真 5/5

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※掲載しているのは1例です。効果や経過には個人差があります。

施術内容・費用・主なリスクを見る
施術名脂肪注入豊胸
施術内容太もも内側・前側から採取した脂肪をバストへ多層・少量に分けて注入しています。本症例の写真は術後1か月時点のもので、定着が落ち着くまでの経過にあたります。
費用650,000円(税込・通常価格)
※通常の麻酔代・諸経費を含みます。
※既往歴等により麻酔科医の手配が必要な場合、他院修正の場合などは別途費用がかかります。
※本症例はモニター価格が適用されています。掲載している金額は通常価格です。
施術回数1回
主なリスク
副作用
・効果には個人差があります
・注入した脂肪の一部は体内に吸収されるため、定着量には個人差があります
・腫れ、内出血、痛みが生じます。多くは1〜2週間で落ち着きます
・まれにしこり、石灰化、左右差、炎症や感染がみられることがあります
・採取部位には、皮膚の凹凸やひきつれ、知覚の鈍さが生じる場合があります

※自由診療(保険適用外)です。
※写真は術前および術後1か月後のものです。プライバシー保護のため一部を加工しています。

この記事の監修者

徳田 真紀子 医師

とくだ まきこ

徳田 真紀子

S.T style クリニック 院長
形成外科・美容外科統括医師

出生地大阪府

略歴

資格

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目次

豊胸のダウンタイムはいつまで?術式別の期間と症状

豊胸のダウンタイムはいつまで?術式別の期間と症状

豊胸手術後の回復期間、すなわち「ダウンタイム」は、選択する術式によって大きく異なります。主な術式である「シリコンバッグ豊胸」と「脂肪注入豊胸」では、症状の出方や期間、気をつけるべき点が違うため、ご自身の希望する術式の特徴を正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、それぞれのダウンタイムが一般的にどのくらい続くのか、どのような症状が現れるのかを比較しながら詳しく解説します。

【比較表】シリコン豊胸と脂肪注入豊胸のダウンタイムの違い

まずは、シリコン豊胸と脂肪注入豊胸のダウンタイムに関する主な違いを表で比較してみましょう。これはあくまで目安であり、個人差やクリニックの方針によって変動する点にご注意ください。

比較項目シリコンバッグ豊胸脂肪注入豊胸
主な症状(胸)強い腫れ、痛み(特に大胸筋下法)、内出血、むくみ、皮膚の突っ張り感腫れ、内出血、張り感(痛みは比較的軽度)
主な症状(他部位)なし脂肪吸引部位(太もも、腹部など)の強い痛み(筋肉痛様)、腫れ、内出血、拘縮
痛みのピーク術後2〜3日術後2〜3日(特に脂肪吸引部位)
大きな腫れ約1〜2週間約1週間(胸・吸引部位ともに)
内出血約2〜3週間で消退約2〜3週間で消退
仕事復帰(目安)デスクワーク:5日〜1週間 / 立ち仕事:1〜2週間デスクワーク:3日〜1週間 / 立ち仕事:1〜2週間
固定・圧迫バストバンドによる固定(約1〜3ヶ月)、ノンワイヤーブラジャー脂肪吸引部位の圧迫固定(約1〜3ヶ月)、胸はナイトブラまたは専用ブラ
完成までの期間約3ヶ月〜半年約3ヶ月〜半年(脂肪の定着による)

シリコン豊胸(シリコンバッグ)のダウンタイム期間と主な症状

シリコンバッグ豊胸のダウンタイムは、挿入する位置(大胸筋下法か乳腺下法か)によっても痛みの程度が変わりますが、一般的に脂肪注入豊胸よりも胸自体の痛みが強く出やすい傾向があります。日本形成外科学会も豊胸術(乳房増大術)に関する情報を提供していますが、この術式では特に術後の安静が重要です。

主な症状は、胸の強い腫れ、むくみ、内出血、そして痛みです。特に大胸筋の下にバッグを挿入した場合(大胸筋下法)は、筋肉を剥がす操作が加わるため、術後数日は深呼吸や腕を動かす動作で強い痛みを感じることがあります。

痛みのピークは術後2〜3日で、その後は徐々に落ち着いていきます。大きな腫れや内出血は術後1〜2週間で目立たなくなり、デスクワークなどの比較的安静にできる仕事であれば、約5日〜1週間での復帰が目安とされます。ただし、重いものを持ったり、腕を大きく動かしたりする作業は、術後1ヶ月程度は控える必要があります。

脂肪注入豊胸のダウンタイム期間と主な症状

脂肪注入豊胸のダウンタイムは、「胸(注入部位)」と「脂肪吸引部位」の2ヶ所に生じるのが特徴です。

胸(注入部位)のダウンタイム

胸自体のダウンタイムは、シリコンバッグ豊胸と比較して軽度であるケースが多いです。症状としては、腫れや内出血、注入による張り感が主で、痛みは筋肉痛程度か、それよりも軽いと感じる方が多いようです。

ただし、注入した脂肪の定着を妨げないよう、術後はバストを圧迫しないことが非常に重要です。ワイヤー入りのブラジャーは術後数ヶ月間禁止され、専用のブラジャーやカップ付きのキャミソールで優しく支えるか、あえて何もつけない期間を設けるクリニックもあります。

脂肪吸引部位のダウンタイム

脂肪注入豊胸のダウンタイムで、多くの方が「辛い」と感じるのは、むしろ脂肪を吸引した部位(太もも、お腹、腰など)の症状です。自家脂肪注入に関する適正施行基準でも安全性が考慮されていますが、吸引部位には一定のダウンタイムが伴います。

吸引部位には、術後から強い筋肉痛のような痛み、広範囲の内出血、腫れ、むくみが生じます。特に術後1週間程度は、立ったり座ったりする動作や、歩行時にも痛みを感じることがあります。また、術後は内出血や腫れを抑え、皮膚のたるみを防ぐために、ガードルなどによる圧迫固定が必須となります。この圧迫による窮屈さや着脱の不便さを感じる方もいます。

豊胸のダウンタイムは痛い?痛みのピークと効果的な対処法

豊胸のダウンタイムは痛い?痛みのピークと効果的な対処法

豊胸手術をためらう理由の一つに「ダウンタイムの痛み」があります。痛みの感じ方には個人差がありますが、いつがピークで、どのように対処すればよいかを知っておくことで、不安は軽減できます。

豊胸手術後の痛みのピークは術後2〜3日

術式に関わらず、豊胸手術後の痛みのピークは術後2〜3日であることが一般的です。 この期間は、手術による組織の損傷や炎症が最も強く出る時期です。特にシリコンバッグ豊胸で大胸筋下に挿入した場合や、脂肪注入豊胸で広範囲から脂肪吸引をした場合は、強い痛みを感じやすい傾向があります。

しかし、このピークを過ぎると、痛みは急速に和らいでいくケースがほとんどです。処方される痛み止めを適切に使用することで、日常生活が送れないほどの激痛が続くことは稀です。

痛みの種類と強さ

痛みの種類と強さは、術式によって異なります。

  • シリコン豊胸(大胸筋下法):筋肉(大胸筋)を剥がしてスペースを作るため、「胸を強く圧迫されるような痛み」「深呼吸や腕を動かすと響く痛み」が特徴です。術後数日は起き上がる動作も辛く感じるでしょう。
  • シリコン豊胸(乳腺下法):筋肉を触らないため、大胸筋下法に比べると痛みは軽い傾向にあります。
  • 脂肪注入豊胸(胸):胸自体の痛みは比較的軽く、「筋肉痛のような鈍い痛み」「張っている感じ」程度であることが多いです。
  • 脂肪注入豊胸(脂肪吸引部位):「強烈な筋肉痛」「打撲痛」と表現される痛みが特徴です。特に太ももなど広範囲から吸引した場合、歩行や立ったり座ったりする動作で痛みを感じます。

処方される痛み止めの種類と使い方

手術後には、痛みや炎症を抑えるために、数種類の薬が処方されます。

  • 鎮痛剤(痛み止め):ロキソニンやボルタレンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的です。痛みが強い場合に備え、さらに強力な鎮痛剤(トラムセットなど)が処方されることもあります。
  • 抗生剤(化膿止め):感染を予防するために処方されます。
  • 胃薬:鎮痛剤や抗生剤による胃の荒れを防ぐために処方されます。

痛み止めは、我慢せずに「痛くなりそうだな」と感じたタイミングで早めに服用するのがコツです。痛みが強くなってから飲むよりも、血中濃度を一定に保つ方が効果的に痛みをコントロールできます。ただし、用法・用量は必ず医師の指示に従ってください。

痛みや腫れを和らげるセルフケア

痛み止め以外にも、ご自身でできるセルフケアがあります。

  • 冷却(アイシング):術後3日目くらいまでは、腫れや炎症、痛みを抑えるために、患部を冷やすことが有効です。ただし、胸を直接冷やすと血流が悪くなり、脂肪注入の場合は定着に影響する可能性もあるため、医師の指示に従ってください。一般的には、タオルで包んだ保冷剤を、胸の上部や脇の近く、あるいは脂肪吸引部位に短時間当てる方法が推奨されます。
  • 安静:痛みが強い時期は、無理に動かず安静にすることが最優先です。
  • 上半身を高くする:睡眠時だけでなく、日中もクッションなどを使って上半身を心臓より高く保つと、腫れやむくみが引きやすくなります。

「痛みが心配で、なかなか豊胸に踏み出せない…」 S.Tstyleでは、そのような方にも安心して施術を受けていただけるよう、痛みを最小限に抑える工夫を徹底しております。 まずは無料カウンセリングで、お気軽にご相談ください。

院長・徳田医師が解説|脂肪豊胸のダウンタイムと仕事復帰

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豊胸ダウンタイムの過ごし方と仕事復帰や日常生活の注意点

豊胸ダウンタイムの過ごし方と仕事復帰や日常生活の注意点

ダウンタイムを順調に乗り切り、美しい仕上がりを実現するためには、術後の過ごし方が非常に重要です。仕事復帰のタイミングから、服装、食事、睡眠といった日常生活で気をつけるべきポイントを解説します。

豊胸後の仕事復帰の目安は?デスクワークと立ち仕事の違い

仕事復帰の時期は、職種や回復の個人差によって異なります。

  • デスクワーク:身体的な負担が少ないため、シリコン豊胸で5日〜1週間、脂肪注入豊胸で3日〜1週間程度での復帰が目安です。ただし、通勤時の負担や、痛み止めによる眠気なども考慮する必要があります。
  • 立ち仕事・接客業:体を動かす時間が長いため、1〜2週間程度のお休みを推奨します。特に脂肪注入豊胸の場合は、吸引部位の痛みで長時間の立位が辛いことがあります。
  • 力仕事・激しい運動を伴う仕事:重いものを持ったり、腕を頻繁に使ったりする仕事は、胸や傷口への負担が大きいため、最低でも術後1ヶ月は控える必要があります。

いずれの場合も、医師の診断と許可を得てから復帰するようにしてください。

ダウンタイム中の服装と下着の選び方

術後のデリケートな時期は、服装選びも重要です。

  • 服装:術後1週間程度は、腕を上げる動作が辛い(特にシリコン豊胸)ため、Tシャツのように頭からかぶる服は避け、「前開きのシャツ」や「ジッパー付きのパーカー」など、着脱が楽な服を用意しておくと非常に便利です。
  • 下着(シリコン豊胸):術後は、バストの形を固定し、揺れを防ぐための専用ブラジャーや、ワイヤーのない「ノンワイヤーブラ」「スポーツブラ(前開きタイプが便利)」を着用します。医師の指示に従い、適切な圧迫と固定を心がけてください。
  • 下着(脂肪注入豊胸):注入した脂肪の定着を妨げないよう、胸を圧迫するワイヤー入りブラジャーは厳禁です。クリニックの指示によりますが、術後数ヶ月間は「ゆったりとしたカップ付きキャミソール」や、あえてブラジャーをしない「ノーブラ」で過ごすこともあります。

ダウンタイムにダイエットはNG!食事で気をつけること

術後の回復を早めるためには、栄養バランスの取れた食事が大切です。特に、傷の修復を助ける「タンパク質」や「ビタミン」を積極的に摂取しましょう。

最も重要な注意点は、脂肪注入豊胸後のダイエットは絶対にNGということです。注入した脂肪細胞が定着するには、十分な栄養が必要です。術後に体重が減ってしまうと、せっかく注入した脂肪も一緒に減ってしまい、定着率が著しく低下します。術後少なくとも3ヶ月〜半年は、体重を維持するか、むしろ少し増やすくらいの意識で、しっかり栄養を摂ることが成功の鍵となります。

飲酒・喫煙を控える期間

飲酒は、少なくとも術後1週間は控えてください。アルコールは血行を良くし、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。

豊胸手術の前後(最低でも術前1ヶ月〜術後3ヶ月)は、禁煙することが強く推奨されます。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を著しく悪化させます。傷の治りを遅らせるだけでなく、感染症のリスクを高め、特に脂肪注入豊胸では脂肪の定着率を大幅に下げてしまいます。

正しい睡眠姿勢と寝るときの工夫

術後1ヶ月程度は、仰向けで寝ることを徹底してください。術後、特にシリコン豊胸の場合は、うつ伏せ寝は厳禁です。胸を圧迫し、バッグの位置がずれたり、変形したりする原因となります。

横向き寝も、胸に圧力がかかるため避けるのが望ましいです。 仰向けで寝るのが辛い場合は、背中にクッションや枕を置いて上半身を少し高くしたり、抱き枕を利用したりすると、体が安定し、寝返りを防ぎやすくなります。また、上半身を高くすることで、むくみや腫れの軽減にもつながります。

お風呂・温泉・サウナに入れるようになる時期

湯舟(入浴)は、抜糸が完了する術後1週間頃から可能になるのが一般的です。それまではシャワーで済ませます。
血行が良くなりすぎると腫れがぶり返す可能性があるため、温泉やサウナは、術後1ヶ月検診で医師の許可が出てからにしましょう。

運動を再開できるタイミング

軽い運動(ウォーキング、ストレッチなど)は、脂肪豊胸の場合は術後4日以降、シリコン豊胸の場合は術後1〜2週間頃から、体調を見ながら徐々に再開できます。胸の筋肉(大胸筋)を使うトレーニング(腕立て伏せ、ダンベルなど)や、胸が激しく揺れる運動(ランニング、ジャンプなど)は、術後1ヶ月は最低でも控えてください。シリコン豊胸の場合は、術後3ヶ月頃まで制限されることもあります。

自動車の運転に関する注意点

自動車の運転は、術後すぐに再開するのは危険です。 理由は以下の通りです。

  1. 痛み止めの影響:処方される痛み止めには、眠気を引き起こす成分が含まれている場合があります。
  2. 急な痛み:くしゃみや咳、急ブレーキなどで胸に痛みが生じ、ハンドル操作が遅れる危険があります。
  3. ハンドル操作:腕を動かすハンドル操作や、シートベルトによる胸の圧迫が、痛みや回復の妨げになる可能性があります(特にシリコン豊胸)。

最低でも痛みのピークが過ぎる術後3日〜1週間は運転を控え、その後も医師の許可が出てから再開するようにしてください。

性行為がいつからできるかの目安

性行為は、胸への刺激や圧迫、血圧の上昇を伴うため、術後1ヶ月程度は控えるのが安全です。胸を触ったり、圧迫したりする行為は、シリコン豊胸の場合は3ヶ月頃まで、脂肪注入豊胸の場合は脂肪が定着する3ヶ月〜半年頃まで慎重になる必要があります。

【時系列で解説】シリコン・脂肪注入豊胸のダウンタイム

【時系列で解説】シリコン・脂肪注入豊胸のダウンタイム

ダウンタイム中の症状は、時間の経過とともに変化していきます。術式別に、手術当日から完成までの回復プロセスを時系列で見ていきましょう。ご自身の状況と照らし合わせることで、不安の軽減にお役立てください。

シリコン豊胸の術後経過と期間

シリコン豊胸は、胸への負担が比較的大きいため、術後1週間は特に安静が求められます。

手術当日〜3日目は痛みのピークと安静期間

手術当日は麻酔の影響もあり、クリニックで安静にした後、帰宅となります。術後2〜3日が痛みのピークで、処方された痛み止めをしっかり服用して対応します。特に大胸筋下法の場合は、腕を上げたり、起き上がったりする動作が辛く感じる時期です。腫れも強く出てきます。この期間は、無理をせず、できるだけ安静に過ごすことが回復への近道です。

術後1週間は内出血が目立ち始める時期

痛みのピークは過ぎますが、腫れやむくみはまだ続いています。また、内出血が皮膚表面に現れ、胸全体が黄色や紫色になることがあります。これは回復の正常な過程であり、心配いりません。デスクワークであれば、この頃から徐々に仕事復帰を考える方が増えてきます。クリニックでの術後検診(抜糸など)が行われるのもこの時期です。

術後1ヶ月は大きな腫れが引き、硬さが残る時期

大きな腫れや内出血はほとんど引き、日常生活の制限も少なくなってきます。ただし、まだ胸は硬く、触った時の不自然さや、皮膚の突っ張り感(被膜の形成によるもの)を感じる時期です。軽い運動(ストレッチやウォーキング)も可能になりますが、胸を強く圧迫したり、激しく揺らしたりする運動はまだ禁止です。

術後3ヶ月〜半年は完成に向けて柔らかさが出る

術後3ヶ月を過ぎると、胸の硬さが徐々に取れていきます。傷跡の赤みも次第に薄くなっていきます。多くの制限が解除され、ほぼ普段通りの生活が送れるようになりますが、状態が完全に安定し「完成」とされるのは、術後半年頃が目安です。

脂肪注入豊胸の術後経過と回復プロセス

脂肪注入豊胸は、胸と脂肪吸引部位の2ヶ所の回復を同時に管理する必要があります。

手術当日〜1週間は胸の張りと吸引部の強い筋肉痛

手術当日は、胸の張り感と、脂肪吸引部位の強い筋肉痛のような痛みが特徴です。特に吸引部位の痛みは強く、動作が制限されることがあります。吸引部位はガードルなどで圧迫固定を開始します。胸は圧迫を避けるため、ゆったりとした服装が必要です。痛み止めを服用しますが、安静にしすぎると吸引部位のむくみなどが強くなるため、室内での日常動作やゆっくりとした散歩が推奨されます。

術後2週間〜1ヶ月は拘縮(こうしゅく)の始まりと内出血の消退

胸、吸引部位ともに、大きな腫れや内出血は徐々に引いていきます。吸引部位では、術後2週間頃から「拘縮」が始まります。脂肪吸引後の皮膚が硬くなり、拘縮が強い時期に表面の凹凸が目立ちやすい傾向にあります。突っ張ったりする現象で、回復過程で必ず起こるものです。この時期から、拘縮を和らげるためのマッサージ(インディバなど)を推奨されることがあります。

術後3ヶ月〜半年は脂肪が定着し完成形へ

胸に注入した脂肪が定着し、最終的なサイズや形が安定してくる時期です。術後3ヶ月頃までは、注入した脂肪の一部が吸収されるため、少しサイズダウンすることがあります。脂肪吸引部位の拘縮も徐々に柔らかくなり、痛みや違和感も解消されていきます。傷跡も目立たなくなっていき、術後半年頃が完成の目安となります。

徳田医師

シリコン・脂肪注入ともに、一般的な腫れの期間はお伝えした通りです。ただしあなたが何日休めば周囲にバレずに済むかは、体質・むくみやすさ・お仕事内容で人それぞれ。これは診てはじめて分かります。

豊胸に伴うダウンタイムのための準備

豊胸に伴うダウンタイムのための準備

豊胸のダウンタイムをスムーズに乗り切るためには、事前の準備が鍵となります。術前から術後1ヶ月までの間にやるべきこと、揃えておくべきものをチェックリスト形式でまとめました。

術前に整える生活・持ち物・住環境

術前に整える生活・持ち物・住環境
  • 持ち物の準備
    • 前開きで着脱しやすい服(シャツ、パーカー、ワンピースなど)
    • ノンワイヤーブラ、スポーツブラ、カップ付きキャミソール(術式に合わせる)
    • 着圧ガードル(脂肪吸引の場合、クリニックで用意されることも)
    • ストロー付きのペットボトル(術後、起き上がらずに水分補給できる)
    • ウェットティッシュ、からだ拭きシート(術後数日入浴できない場合に備えて)
    • クッション、抱き枕(仰向け寝をサポートするため)
  • 住環境の整備
    • よく使うもの(薬、水、スマホ、リモコンなど)を手の届く範囲(ベッドサイドなど)にまとめておく
    • 高い場所にあるものを、腕を上げなくても取れる低い場所へ移動させておく
  • 食事の準備
    • 術後数日、買い物や調理が難しくなることを想定し、レトルト食品、冷凍食品、ゼリー飲料、プロテインなどを買い溜めしておく

術後1週間の過ごし方と食事プラン

術後1週間の過ごし方と食事プラン
  • 過ごし方
    • とにかく安静第一。処方薬を正しく服用する。
    • 痛みや腫れがピークの時期。無理をしない。
    • 入浴は禁止(シャワーは医師の許可が出てから)。
    • 家事も最低限にし、家族やパートナーの協力を得るか、家事代行サービスなどを検討する。
  • 食事プラン
    • 傷の回復を促す「高タンパク質」(肉、魚、卵、大豆製品)を意識する。
    • むくみ対策として塩分は控えめに。
    • 水分をしっかり摂る(1日1.5〜2リットル目安)。
    • 脂肪注入豊胸の場合は、特に栄養価の高い食事を心がけ、体重が減らないように注意する。

術後1ヶ月のスケジュール管理

  • スケジュール管理
    • クリニックへの定期検診(抜糸、1週間後検診、1ヶ月後検診など)のスケジュールを確認し、予定を空けておく。
    • 仕事復帰のタイミングを上司や同僚と調整しておく。
    • 友人との約束や飲み会などは、体調が安定する術後2週間〜1ヶ月後以降に入れるのが無難。
  • 運動・外出
    • ウォーキングなどの軽い運動から徐々に再開する(医師の許可を得てから)。
    • 重いものを持つ買い物や、長時間の外出は控える。

医師に確認しておくべき質問リスト

不安な点は、術前のカウンセリングで全て解消しておくことが大切です。

  • 私の生活スタイル(仕事内容、家事、育児など)の場合、仕事復帰や日常生活の制限はいつ頃解除されますか?
  • 術後の痛みはどの程度予想されますか? 痛み止めの種類や処方日数は十分ですか?
  • 緊急時(夜間や休日)の連絡先と、どのような症状が出たら連絡すべきかを教えてください。
  • 下着(ブラジャー、ガードル)はいつから、どのようなものを着用すればよいですか?
  • 術後の検診スケジュールを教えてください。

ダウンタイム後に気をつけること

ダウンタイム後に気をつけること

ダウンタイムが終了し、胸が完成した後も、長期的なリスク管理と定期的な検診が重要です。

これは正常?異常?クリニックに相談すべき症状

ダウンタイム中の腫れ、内出血、痛み、拘縮の多くは正常な回復過程です。しかし、以下のような症状が現れた場合は、感染症や血腫(血のたまり)などの異常が疑われるため、すぐに手術を受けたクリニックに連絡してください。不安な点は自己判断せず医師に相談することが鉄則です。

  • 術後数日経ってから、急に片方の胸だけがパンパンに腫れてきた
  • 我慢できないほどの激しい痛みが続く、あるいは一度治まった痛みが再び強くなってきた
  • 胸が赤く熱を持っている(熱感)、高熱(38度以上)が出る
  • 傷口から膿(うみ)のようなものが出てくる

豊胸手術の長期的なリスクと合併症

ダウンタイムを過ぎた後も、まれに長期的な合併症が起こる可能性があります。

  • シリコンバッグ豊胸のリスク:被膜拘縮、破損
  • 脂肪注入豊胸のリスク:しこり、石灰化

非常に稀ですが、強い衝撃などでバッグが破損し、内容物が漏れ出すリスクもあります。過去にはフランス製の豊胸用シリコンバッグ製品に関する情報提供(一般社団法人 日本形成外科学会)がなされた事例もあり、定期的な検診が推奨されます。

厚生労働省からも美容医療サービスに関するトラブルについて注意喚起がなされており、事前に豊胸手術のリスクを理解しておくことは重要です。

豊胸後の乳がん検診はどう変わる?必ず知っておくべきこと

豊胸手術後も、乳がん検診は必ず定期的に受けてください。 ただし、シリコンバッグ豊胸の場合はマンモグラフィが原則受けられないなど、検診方法に注意が必要です。(参考:豊胸手術を受けました。検診はどうしたらよいでしょうか? | よくある質問 | 乳がん.jp)

乳がん検診を受ける際は、必ず「豊胸手術(シリコンまたは脂肪注入)を受けていること」を申告し、豊胸後の乳がん検診に慣れた施設で受けるようにしてください。

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