フェイスリフトの効果はいつまで続く?失敗を防ぐための副作用対策

顔のたるみや深いシワが気になり始め、日常のスキンケアだけでは改善の限界を感じている多くの方がフェイスリフトの施術を検討されます。フェイスリフトは、加齢によって下がってしまった組織を物理的に引き上げ、崩れたフェイスラインを整えることで、若々しい印象を取り戻すための有効な選択肢となり得ます。

一方で、「実際のところ効果はどのくらいあるのか」「何年くらい持続するのか」「不自然な引きつれや傷跡などの副作用が心配」といった不安を抱える方も少なくありません。一口にフェイスリフトと言っても、メスを入れる切開法から特殊な糸を使用する切らない方法まで様々な種類があり、それぞれ期待できる効果の高さやダウンタイムの長さ、そして失敗のリスクが大きく異なります。

この記事では、フェイスリフトで得られる具体的な効果と持続期間、代表的な術式の違い、そして絶対に知っておくべき副作用とリスクを回避するための対策について客観的な視点から詳しく解説します。

この記事で分かること:
  • フェイスリフトによって改善が期待できる顔の部位と具体的な効果
  • 切開リフトと糸リフトそれぞれの効果の持続期間の目安
  • 各施術方法の仕組みとメリット・デメリットの比較
  • 傷跡や神経麻痺など、知っておくべき副作用と重大なリスク
  • 後悔しないための信頼できる医師選びと術後の過ごし方
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目次

フェイスリフトの効果は?

フェイスリフトの効果は?
この章で分かること:
  • フェイスリフトで根本的に改善できるたるみやシワのメカニズム
  • 老け見えの原因となるほうれい線やマリオネットラインへのアプローチ
  • たるんだ輪郭を引き上げることで得られる視覚的な小顔効果

頬のたるみや深いシワを根本から引き上げる効果

フェイスリフトの最も代表的な効果は、加齢によって下垂してしまった頬のたるみや、それに伴って生じる深いシワを物理的に引き上げることです。年齢を重ねると、皮膚の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが減少するだけでなく、皮膚を支えている筋膜(SMAS)や靭帯(リガメント)も緩み、重力に逆らえずに顔全体の組織が下へ下へと落ちていきます。

化粧品やエステティックサロンでのマッサージは皮膚の表面的な保湿や一時的なむくみの改善には役立ちますが、伸びてしまった組織を元の位置に戻すことはできません。フェイスリフト、特に外科的なアプローチを用いる施術では、この下垂した皮膚や皮下脂肪、そして筋膜そのものを元の高い位置へと再配置し、余分な組織を処理します。

その結果、ブルドッグのように垂れ下がった頬の肉がスッキリと引き上がり、顔全体にピンとしたハリが生まれます。表面的なシワを一時的に埋めるのではなく、顔の構造的な老化現象に対して直接アプローチするため、顔全体の印象を大きく若返らせる根本的な効果が期待できます。

ほうれい線やマリオネットラインを目立たなくする効果

顔の老け見えを加速させる大きな要因である「ほうれい線(鼻の横から口角に伸びる溝)」や「マリオネットライン(口角から顎に向かって伸びる溝)」を目立たなくする効果も、フェイスリフトの大きな目的の一つです。これらの深い溝は、単なる皮膚の折りジワではなく、上部にある頬の脂肪や組織が下垂し、口元の靭帯の上に乗っかることで生じる段差が原因となっています。

ヒアルロン酸注射などで溝を埋める治療法もありますが、たるみが強く組織のボリュームが大きい場合、溝を埋めるだけでは顔全体が膨張したように見えてしまう不自然な仕上がりになるケースがあります。フェイスリフトによって下垂した頬の組織群を斜め上方向へと強力に引き上げれば、溝に乗っかっていた重みが解消されるため、自然な形でほうれい線やマリオネットラインが浅くなります。

ただし、骨格や元々の顔立ちによっては、引き上げだけでは完全に溝が消えないこともあります。その場合は、リフトアップで組織を本来の位置に戻した上で、どうしても残ってしまうわずかな凹みに対してのみ注入治療を併用することで、より自然で若々しい口元を形成することが可能となります。

崩れたフェイスラインを整え小顔に見せる効果

フェイスリフトは、たるみによって四角く大きく見えてしまう崩れたフェイスラインを、シャープなVラインや卵型に整える効果が期待できます。若い頃はスッキリとしていた顎のラインも、加齢とともに頬の肉が下がり、顎下に脂肪が溜まることで、顔と首の境界線が曖昧になってしまいます。いわゆる「二重顎」や「顔が大きくなった」と感じる主な原因は、骨格の変化ではなく組織の下垂によるものです。

フェイスリフトによって耳周りや首方向へ余分な組織を引き上げ、しっかりと固定することで、隠れていた下顎の骨のライン(フェイスライン)がくっきりと現れます。顔の輪郭がはっきりと強調されることで、顔の下半分が引き締まり、視覚的に顔全体が小さく見える小顔効果をもたらします。

特に首のたるみまでカバーするネックリフトを併用した場合、横顔のシルエットが劇的に改善され、首周りのもたつきが解消されることで、より洗練された印象を与えることができます。体重を減らしても顔の大きさが変わらないと悩んでいる方にとって、たるみの引き上げは非常に効果的な解決策になり得ます。

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フェイスリフトの効果の持続期間は?

フェイスリフトの効果の持続期間は?
この章で分かること:
  • 切開リフトがもたらす長期間の効果維持の目安
  • 糸リフトの効果が徐々に薄れていく期間と再施術のタイミング
  • フェイスリフトが老化そのものを止めるわけではないという事実

切開リフトの効果は長期にわたり持続する可能性が高い

フェイスリフトの中でも、メスを使用して皮膚を切開し内部の組織から引き上げる「切開リフト」は、一度の施術で得られる効果が最も高く、その効果が長期間にわたって持続する傾向があります。個人差はありますが、一般的に切開リフトの効果は5年から10年程度、あるいはそれ以上実感できるケースが多いとされています。

効果が長く続く理由は、単に皮膚を引っ張るだけでなく、たるみの根本原因であるSMAS(表在性筋膜)を引き上げて固定し、さらに余分に余った皮膚を物理的に切り取って縫合するためです。組織そのものの形状と位置を根本から作り直すため、糸リフトのように短期間で元の状態に戻ってしまうリスクが非常に低くなります。

日本美容外科学会などの学術的な見解においても、外科的な除皺術(たるみ取り手術)は持続性の高い治療法として位置づけられています。一度リセットされた若々しい状態から再び年齢を重ねていくことになるため、施術を受けなかった場合と比較すると、10年後でも若々しい印象を保ちやすくなるという大きなメリットがあります。

糸リフトの効果持続期間は数ヶ月から数年程度が目安

メスを使わず、コグ(トゲ)のついた特殊な医療用の糸を皮下に挿入して引き上げる「糸リフト(スレッドリフト)」の場合、効果の持続期間は切開リフトに比べて短くなります。使用する糸の材質(吸収糸か非吸収糸か)や本数、たるみの状態によって異なりますが、効果のピークは半年ほどで、その後1年〜1年半で効果が失われていきます。

現在主流となっている体内で溶ける吸収糸の場合、糸自体が体内に吸収されていく過程で物理的な引き上げ力が徐々に弱まっていきます。糸の周囲にコラーゲンが生成されることで肌のハリ感や引き締め効果はしばらく持続しますが、物理的なリフトアップ効果は時間の経過とともにマイルドになっていきます。

そのため、糸リフトで高いリフトアップ状態を常にキープしたい場合は、効果が完全に切れてしまう前に、1年に1回程度の頻度で定期的にメンテナンスとして糸を追加挿入するケースが多く見られます。持続期間が短いことはデメリットでもありますが、長期的な変化が気に入らなかった場合でも元に戻るという点では、心理的なハードルが低い施術と言えます。

フェイスリフトは老化を完全に止める施術ではないという前提が重要

フェイスリフトを受ける上で絶対に理解しておくべき重要な前提は、いかなる高度な施術であっても「人間の自然な老化現象を完全に止めることは不可能である」ということです。切開リフトで10歳若返ったような仕上がりになったとしても、その若返った時点から再び時計の針は動き出し、組織の加齢は進行していきます。

施術後は魔法のようにたるみが一切出なくなるわけではなく、重力の影響や紫外線による光老化、細胞の衰えによって、数年単位で徐々に皮膚は緩み始めます。そのため、「一生涯たるまない」という過剰な期待を持ったまま施術を受けると、数年後の自然な変化に対して強い不満や後悔を抱くことになりかねません。

フェイスリフトは、あくまで「現在のたるみをリセットし、見た目年齢のベースラインを数年前の状態に引き下げるための手段」として捉えることが賢明です。効果を長持ちさせるためには、手術に依存するだけでなく、日々の丁寧なスキンケアや生活習慣の改善、急激な体重増減を避けるといった本人の努力も不可欠となります。

確実なフェイスリフト効果を得るための種類と特徴

切開リフトと糸リフトの違いと特長比較
この章で分かること:
  • 根本からの引き上げを可能にするSMAS切開リフトの構造
  • 手軽さとダウンタイムの短さが魅力の糸リフトの特性
  • 照射系や注入系など切らないリフトアップとの効果の比較

SMAS筋膜から引き上げる切開フェイスリフトの仕組み

切開フェイスリフトにおいて現在主流であり、高い効果を発揮する術式が「SMAS(スマス)リフト」と呼ばれる手法です。SMASとは、皮下脂肪の下に存在し、顔の表情筋と連動している薄い表在性筋膜のことです。加齢による顔のたるみは、皮膚だけでなくこのSMAS筋膜自体が緩み、伸びてしまうことで引き起こされます。

古い時代の切開リフトは皮膚だけを引っ張って切り取っていたため、すぐに後戻りしたり、耳が引っ張られて変形(ピクシーイヤー)したりするトラブルがありました。しかしSMASリフトでは、皮膚の下のSMAS筋膜を剥離して斜め上に強力に引き上げ、余分な筋膜を切除・固定した上で、最後に皮膚をそっと被せて余剰分を切り取ります。

この仕組みにより、皮膚に過度な張力がかからず、傷跡が綺麗に治りやすいうえに、不自然に顔が引っ張られたような表情になるのを防ぐことができます。顔の土台となる層から再構築を行うため、非常に強力で自然、かつ長期的に持続するリフトアップ効果を得ることが可能となります。

項目切開フェイスリフト(SMAS法など)の特徴
主なアプローチ層皮膚、皮下脂肪、SMAS筋膜、リガメント(靭帯)
引き上げ効果の強さ非常に強い(中度〜重度のたるみに適応)
効果の持続期間5年〜10年以上(長期的な効果が期待できる)
ダウンタイム長い(大きな腫れや内出血が10日〜2週間程度)
傷跡のリスク耳の周囲や生え際に切開線が残る(徐々に目立たなくなる)

ダウンタイムが短い糸リフトの特徴と得られる効果

糸リフト(スレッドリフト)は、こめかみや耳の横などの生え際から、ごく小さな針穴を開け、コグ(引っ掛かり)のついた医療用の糸を皮下組織に挿入して物理的に引き上げる施術です。メスを使用して皮膚を切除しないため、体への負担が少なく、ダウンタイムが圧倒的に短いのが最大の特徴です。

週末のお休みを利用して施術を受け、週明けから通常通り仕事に復帰される方も多いほど手軽な方法として人気を集めています。たるみを引き上げてほうれい線やフェイスラインのもたつきを改善する即効性に加え、挿入された糸の周囲にコラーゲンやエラスチンが生成される過程で、肌に弾力やハリ感をもたらす副次的な美肌効果も得られます。

ただし、糸による物理的な引き上げ力には限界があるため、たるみが進行しすぎて皮膚が余っている状態の方や、皮下脂肪が非常に多い方の場合は、糸だけでは十分な引き上げ効果が得られなかったり、引き上げた皮膚が不自然に寄ってしまったりするケースがあります。軽度から中等度のたるみに対する予防や改善に向いている治療法です。

注射やレーザーなど切らないフェイスリフトとの効果の違い

メスも糸も使いたくないという方には、HIFU(ハイフ)などの照射系機器による治療や、ヒアルロン酸注射による注入治療といった「切らないフェイスリフト」という選択肢があります。これらは厳密には組織を引っ張り上げる手術ではありませんが、顔全体を引き締めたり、ボリュームを補うことでリフトアップしたように見せる効果があります。

HIFUは、超音波の熱エネルギーをSMAS筋膜や皮下組織にピンポイントで照射し、熱収縮を利用してたるみを引き締める治療です。ダウンタイムはほぼゼロに等しいですが、物理的な引き上げではないため、切開や糸に比べると効果はマイルドであり、数ヶ月ごとの定期的な継続照射が必要となります。

ヒアルロン酸注射は、加齢によって骨が萎縮したり脂肪が減少したりして凹んでしまった部分(こめかみや頬の上部など)にボリュームを補充することで、皮膚をテントのように張り上げ、結果として下部のたるみを目立たなくする手法です。即効性はありますが、根本的なたるみの除去ではないため、それぞれの施術の限界を理解し、状態に合わせて組み合わせることが重要です。

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フェイスリフトの副作用と知っておくべき失敗のリスク

この章で分かること:
  • 切開リフトにおけるダウンタイムの長さと傷跡に関する懸念
  • 糸リフトに起こり得る皮膚のひきつれや不自然な凹凸のトラブル
  • 稀に発生する重大な合併症(感染症や神経麻痺)の危険性

切開フェイスリフトに伴う傷跡や腫れなどのダウンタイム

切開フェイスリフトは高い効果が得られる反面、外科手術である以上、必ず副作用としてのダウンタイム傷跡を伴います。皮膚を切開し、広範囲にわたって皮下組織を剥離するため、術後は顔全体の大きな腫れや強い内出血、痛みが避けられません。

大きな腫れが引いて外出できるレベルになるまでには約1〜2週間、内出血が完全に消えるまでには2〜3週間程度を要することが一般的です。また、切開した部分(主に耳の前から後ろ、あるいは髪の生え際)には必ず傷跡が残ります。縫合技術によって最終的には白い一本の線のようになり目立たなくなりますが、傷が完全に成熟して赤みや硬さが消えるまでには半年から1年程度の長い時間が必要です。

体質によっては、傷跡が赤く盛り上がるケロイドや肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)になるリスクもゼロではありません。手術を受ける際は、この長期にわたる回復過程を許容できるライフスタイルや心の準備ができているかどうかが非常に重要となります。

糸リフト特有の引きつれ感や効果不足のリスク

手軽に受けられる糸リフトですが、独自の副作用や失敗リスクが存在します。最も多いトラブルの一つが、術後の「不自然な引きつれ感」や「皮膚の凹凸」です。糸のコグが皮下組織に強く掛かりすぎたり、挿入する層が浅すぎたりすると、皮膚の表面が波打ったようにデコボコになったり、笑った時に顔がつっぱって不自然な表情になったりすることがあります。

多くの場合、これらの違和感は糸が馴染む1〜2週間程度で徐々に落ち着いていきますが、技術不足によって長期間ひきつれが治らないケースも報告されています。独立行政法人国民生活センターの発表でも、美容医療サービスにおけるスレッドリフトのトラブル相談(痛み、引きつれ、効果がない等)が寄せられており、注意が喚起されています。

また、たるみの状態に対して糸の引き上げ力が足りず、「高いお金を払ったのに全く効果を感じられなかった」という効果不足もよくある失敗例です。自分のたるみの原因が糸リフトで解決できるものなのか、事前の見極めが不十分な場合に起こりやすい問題です。

感染症や神経麻痺など重大な副作用の可能性

フェイスリフト手術において最も警戒すべきなのが、稀ではあるものの重大な後遺症を残す可能性がある合併症です。切開リフトでも糸リフトでも、皮膚の下に異物を入れたり傷を作ったりするため、細菌が侵入して「感染症」を引き起こすリスクが常に存在します。感染が悪化すると、強い腫れや痛み、膿の排出が生じ、最悪の場合は糸の抜去や傷の再切開が必要になることがあります。

さらに深刻なリスクとして、日本形成外科学会のガイドライン等でも言及されている「顔面神経麻痺」の可能性が挙げられます。顔面には表情を作るための重要な神経が網の目のように走行しています。手術中の剥離操作によってこの神経を傷つけてしまうと、眉毛が上がらなくなったり、口角が下がって唾液が漏れたりといった麻痺症状が出現します。

神経が引っ張られただけの一時的な麻痺であれば数ヶ月で自然に回復することが多いですが、完全に切断されてしまった場合は永続的な後遺症となる恐れがあります。顔の複雑な解剖学的構造を熟知していない医師が手術を行うと、このような取り返しのつかない重大なリスクが跳ね上がる傾向にあります。

フェイスリフトの副作用を抑え効果を最大化するための対策

フェイスリフトの副作用を抑え効果を最大化するための対策
この章で分かること:
  • リスクを回避するための専門医選びとチェックポイント
  • 失敗を防ぐための徹底したカウンセリングと適応の確認
  • ダウンタイム中のトラブルを防ぐ術後の正しい過ごし方
  • 長期的な若々しさを維持するための日常ケアの重要性

専門的な知識と技術を持つ医師を選ぶことが重要

フェイスリフトにおける副作用や失敗リスクを極限まで抑えるための最大の対策は、確かな技術と豊富な経験を持つ医師を選ぶことに尽きます。顔面には重要な血管や神経が密集しており、安全かつ効果的に組織を剥離・引き上げるには、顔面の解剖学に関する深い知識と高度な外科技術が不可欠です。

クリニックを選ぶ際は、単に料金の安さやSNSの派手な広告だけで決めるのは危険です。担当する医師が形成外科の専門医資格を持っているか、日本美容外科学会(JSAPS等)に所属し美容外科医として十分なトレーニングを積んでいるかを確認することが一つの基準となります。

また、切開リフトから糸リフト、注入治療まで幅広い選択肢を提供でき、それぞれのメリット・デメリットを偏りなく説明できる医師であるかどうかも重要です。自分にとって不都合なリスクや限界を隠さずに正直に伝えてくれる医師こそが、信頼に足る専門家であると言えます。

カウンセリングで自分のたるみの原因と適応を正確に把握する

自分が望む理想の仕上がりを手に入れるためには、事前のカウンセリングで「自身のたるみの根本原因」を正確に診断してもらうことが極めて重要です。たるみの原因は、皮膚の余り、皮下脂肪の蓄積、SMAS筋膜の緩み、骨格の萎縮など、人によって千差万別です。

例えば、皮下脂肪が多くて重みでたるんでいる方に糸リフトだけを行っても、すぐに糸が負けてしまい効果は持続しません。この場合は、脂肪吸引を併用するか、切開リフトで組織をしっかり固定する必要があります。逆に、たるみが軽度であるにもかかわらず大掛かりな切開リフトを行うのは、体への負担(オーバートリートメント)が大きすぎます。

カウンセリングでは、医師に顔に直接触れてもらい、皮膚の伸び具合や組織の厚みを確認してもらうシミュレーションが必須です。自分の状態がどの施術の「適応(最も適している状態)」なのかを納得いくまで話し合い、オーダーメイドの治療計画を立てることが失敗を防ぐ第一歩となります。

術後のダウンタイム中の適切な過ごし方が仕上がりを左右する

術後のダウンタイム中の適切な過ごし方が仕上がりを左右する

手術が成功しても、術後のダウンタイム中の過ごし方を誤ると、予期せぬ副作用を招いたり、最終的な仕上がりが悪くなったりする可能性があります。術後の数日間は患部が非常にデリケートな状態であり、再出血や感染のリスクが最も高い時期です。

医師からの指示通りに、処方された抗生剤や痛み止めを適切に内服し、必要な期間はフェイスバンドによる圧迫固定を厳守することが重要です。また、血行が良くなる行動(激しい運動、長時間の入浴、サウナ、過度な飲酒など)は、腫れや内出血を長引かせたり、縫合部から出血を引き起こす原因となるため、指定された期間は絶対に避けなければなりません。

就寝時には枕を高くして頭に血が上らないように工夫したり、必要以上に顔の筋肉を動かさないよう安静に過ごすなどの自己管理が求められます。術後の不安な症状があれば、自己判断せずに速やかにクリニックへ連絡し診察を受ける体制が整っているかも、事前に確認しておくべきポイントです。

効果を長持ちさせるための紫外線対策と日常のスキンケア

効果を長持ちさせるための紫外線対策と日常のスキンケア

フェイスリフトによって得られた若々しい状態を少しでも長く維持するためには、術後の日常的なスキンケアと生活習慣の改善が欠かせません。その中でも最も重要な対策が「徹底した紫外線防御(UVケア)」です。

紫外線(特にUV-A波)は肌の真皮層にまで到達し、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊し、光老化と呼ばれる新たなたるみやシワの根本原因を作ります。外出時だけでなく、室内にいる際も日焼け止めを塗布し、日傘や帽子を活用して肌を紫外線から守り抜くことが、リフトアップ効果を長持ちさせるための絶対条件となります。

さらに、肌の乾燥も小ジワやたるみを進行させるため、セラミドやペプチドなどの保湿成分を含むスキンケア用品で肌のバリア機能を保つことが推奨されます。また、急激な体重の増減は顔の皮膚を過度に伸縮させたるみを悪化させるため、バランスの取れた食事と適度な運動により、適正体重を維持することも長期的な美しさに繋がります。

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フェイスリフトの効果と副作用に関するよくある疑問

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この章で分かること:
  • 施術の種類ごとの適応年齢の傾向
  • せっかくのリフトアップ効果が失われてしまう要因
  • 術後に生じる違和感やダウンタイムの回復目安期間
フェイスリフト手術を受けるのに適した年齢層

フェイスリフトを受ける最適な年齢は、患者様個人のたるみの進行度合いや希望する仕上がりによって異なるため、一律に「何歳から」と決まっているわけではありません。しかし、施術の種類によって多く選ばれる年齢層の傾向は存在します。

メスを使わない糸リフト(スレッドリフト)やHIFUなどの機器治療は、たるみが気になり始める30代後半から40代の方が、深刻な状態への進行を遅らせる「予防」と「軽度な改善」の目的で受けられるケースが多く見られます。組織の余りがない段階で介入することで、将来的な大掛かりな手術を回避する狙いがあります。

一方、皮膚の余りや組織の下垂が顕著になってくる50代から60代以上の方には、根本的な組織の再配置と余剰皮膚の切除が可能となる切開リフト(SMASリフトやディーププレーンリフト)が適応となることが多くなります。年齢による制限よりも、「現在の皮膚や筋膜の状態がどの施術を必要としているか」が最も重要な判断基準となります。

フェイスリフト効果が薄れてしまう主な原因

手術によって引き上げられた顔が、時間の経過とともに再びたるんで効果が薄れてしまう最大の原因は、人間が生きていく上で避けては通れない「自然な加齢現象」そのものです。細胞の機能低下により、皮膚の弾力成分は作られにくくなり、組織を支える靭帯や筋膜も徐々に再び伸びていきます。

加齢以外の大きな要因として挙げられるのが「急激な体重変化」です。ダイエット等で皮下脂肪が急に減ると、風船の空気が抜けたように皮膚が余ってしまい、新たなたるみを引き起こします。逆に体重が急増した場合も、脂肪の重みによって組織が下へと引っ張られ、リフトアップの固定力が負けてしまう可能性があります。

また、喫煙習慣も効果を減少させる大きな原因です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させて血流を悪化させ、術後の傷の治りを遅らせる(傷跡が汚くなる)だけでなく、活性酸素を発生させてコラーゲンの破壊を促進するため、美容外科医の多くは術前後の禁煙を強く指導しています。

副作用や違和感がいつまで続くかの目安

術後の副作用や違和感がいつまで続くかは、受けた施術の規模と個人の回復力(創傷治癒力)によって大きく異なりますが、一般的な目安を知っておくことで不安を軽減できます。

ダウンタイムの短い糸リフトの場合、術後2〜3日は患部の鈍痛や腫れ、口の開けづらさを感じることが多いです。皮膚が引っ張られるような「ひきつれ感」や軽度の凹凸は、糸が周辺組織と馴染むまでの1〜2週間から1ヶ月程度で自然に解消していくのが一般的です。

切開リフトの場合、術後1週間程度は人前に出るのがためらわれるほどの大きな腫れや内出血が続きます。抜糸(約1週間後)を終え、1ヶ月ほど経過すると見た目上の大きな不自然さは改善しますが、切開部周辺の皮膚の感覚が麻痺したような鈍い感じ(知覚鈍麻)や、傷跡の硬さが完全に柔らかく馴染むまでには、半年から1年以上の長い期間を要することを理解しておく必要があります。

最近は止血ネット(hemostatic net)という手法の普及により、術後のダウンタイムは大幅に軽減される傾向にあります。

術後2〜3日の抜糸までは、糸による一時的な突っ張り感や網目の跡がありますが、これらは抜糸後1週間ほどで自然に消失します。腫れや内出血もこの手法によって最小限に抑えられるため、概ね1〜2週間で落ち着くのが一般的です。その後、数ヶ月かけて感覚の鈍さや組織の硬さが徐々に改善し、半年ほどで完全に馴染んでいきます。

このように、最新の手法を用いることで「術後数日間の違和感」と引き換えに、その後の回復を劇的に早めることが可能となっています。

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